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永遠の未完成

NHKの「日曜美術館」という番組をたまたま見ていた時に、長谷川りん二郎のことが特集されていました。
探偵小説家であり画家であったのですが、お金や名誉のために絵を描くのではなく、あくまでも好きであるから絵を描きます。

その画風や書き方も独特であり、その対象をよく見て、時間をかけて描いていきます。
だから、何年もかかったり、完成しなかったりします。

解説者が言っていましたが、りん二郎の絵の中の対象物は、みな平等であり、それだから見る人の平衡感覚を養っているのかもしれません。

昨日の「日曜美術館」は、葛飾北斎の特集でした。
80歳になっても、ネコ一匹描けやしないと娘に嘆いたそうですか、食べることよりも絵を描くことが好きだった北斎もまた、画家としての執念を感じます。

ネコで思い出しますが、りん二郎の絵で一番有名なのは、ネコの絵です。
ですが、そのネコの絵には片方のヒゲがありません。
飼い猫が死んでしまったからです。

未完成なのか、それとも未完成だからこそ完成された絵なのか、それは静ひつの暮らしの中で、絵を見つめていたお二人にしか分からないことなのかもしれません。
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by masagorotabi | 2010-07-13 20:46 | 雑想 | Comments(0)
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