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いろり

宮本常一の「旅の民俗学」の中に、いろりのことが書かれてあります。
いろりが無くなると、日本人の性格が変わってしまうのでないかとあります。

昔は、人の集まる場所といえば「いろり」で、そこは境がなくなる空間だという。
だから互いに色んな話ができて、相手を理解する空間でもあったのだろう。

山田洋次監督の「息子」という映画がありますが、ラストは「いろり」のシーンが出てきます。
家族のあり方の象徴的なシーンで登場しますが、現代にはそういった空間はなくなってしまったといってもいいのかもしれません。

静かに暮らすということがなくなってしまって、車のドアの開け閉めや戸の開け閉めなど、気づかぬうちに大きな音をたてるようになってしまって、無味乾燥の世の中になってしまったように思える時があります。

芭蕉の「静けさや岩にしみいる蝉の音」という感性を忘れずにいたいものだと思います。
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by masagorotabi | 2011-04-30 20:15 | 雑想 | Comments(0)
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