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裕福と貧乏

「わが青春の遺産」(浮谷東次郎著)を再読する

ぱらぱらって読んだだけですが、その中にこんな一文がありました。
『一度、本田君のお父さんから、「博ちゃんと世界旅行しないかい。それならお金を出して・・」と言ってもらった。』

本田君のお父さんとは、本田宗一郎氏のことで、博ちゃんはご子息の博俊氏のことです。
裕福ってステキ!と思う一文ですが、著者自身も財閥の子として生まれ、恵まれた環境で育っています。(本人もそれを認めています)
破天荒で天衣無縫の性格も、そんな環境が育んだのでしょう。

ほぼ同時期に連続射殺魔の永山則夫がいますが、こちらは悲惨な幼少期を過ごします。
誰からも愛されないで過ごすというのは、どういったことなのかと考えさせられます。

作家の色川武大氏のエッセイを読んだ時に、愛されないよりも溺愛でもいいから愛された方が良いということが書かれてあったのを思い出しましたが、永山則夫がもし誰か一人でも愛されることがあったなら、何もしていない3人を拳銃で撃つことはなかったでしょう。

裕福か貧乏かと問われたら、裕福の方がいいでしょうと思います。
生まれながらにして自信が持ててスピードダッシュができる、そのあとは本人の資質になると思うけど、その差は大きいかな。
貧乏は差別とイジメとも闘わないといけないから、その時点でぶっ倒れるかもしれないし、生活だけで手が一杯ということにもなりかねない。

でも、いろんな世界を覗けるという点では、成り上がりの方が人生としては面白いと思う。
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by masagorotabi | 2012-12-05 20:21 | 読書日記 | Comments(0)
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