<< 江戸っ子11 落書き >>

愛情を注ぐということ

「日本社会で生きること』(阿部謹也著)を読み返していたのですが、その中に気になることが書かれてありました。

「差別とはなにか」という項目の中の内容ですが、教師と生徒の関係性において、生徒が教師より能力がある場合、教師はどのような反応をするのかということです。

その教師が、真面目で素直な人であればその生徒の能力を生かそうと努力し、良い結果を生む、しかし教師は多少傷つきながらそういうことをするわけです。
逆に、恐怖を感じてしまう人は、愛のムチ、愛情という名を借りていじめるということが、しばしば起こると記されています。

これは教師、生徒という関係以外でも師弟、先輩後輩、親と子の関係といったものも同じで、愛情という支配関係という形は、行き詰まってしまい、愛情という言葉は口にしない方が良いとも書かれてあります。

人は他人を支配しようとするし、それができない場合は嫉妬に変ってしまう。
それがこうじて、いじめに発展してしまうことも起きる。
こうしたことは、生活の中によく見られる場面だと思います。

僕は、常々人は年齢を重ねるとともに、劣化していくのではと思っていましたが、唯一、人が熟成することができるとすれば、「多少傷つきながら」も個人を尊重し、他人を生かせる方法論を持っている人かもしれないなあと思ったのでした。
[PR]
by masagorotabi | 2013-04-30 19:20 | 雑想 | Comments(0)
<< 江戸っ子11 落書き >>