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破船

「破船」(吉村昭著)を読む

貧しい海辺の村では、それをお船様と読んでいる。
お船様というのは、座礁した船のことである。

夜、塩焼き(塩を作る行為)をして、その火で船をおびき寄せて座礁させ、その荷や木を跡形もなく略奪する。
乗組員が生きていれば、証拠が残らないように全て殺す。

本当にこのような行為を行った村があったのかは分かりませんけど、生きていく上で、この村には必要なことであったのだろう。(?)
しかし、待っていたのは悲劇でした。

どんな善良な人たちでも、悲劇に出くわしてしまうのだけど、悪事をしたから悲劇が待っているという宗教的観念で、この物語を読むのは間違いではないだろうかと思う。

悲劇は、どこでも待ち受けている。
座礁した船にしても、村人の行為によって悲劇をこうむってしまった。
そんな地雷を踏まないように暮らしたいものだ。
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by masagorotabi | 2014-01-16 20:18 | 読書日記 | Comments(0)
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