<< 落書き ドストエスフキー氏 >>

昔の日本

「イザベラ・バードの旅(日本奥地紀行を読む)」(宮本常一著)を読む

イザベラ・バードの紀行文を、宮本常一が解説した本です。
明治期に東北、北海道を旅し、当時の日本の様子が分かりやすくなっています。

まず驚くのは、日本中に蚤が湧いていたということです。
家々にはもちろん、道ばたにも湧いていたということですから、当時の人たちは蚤にすこぶる悩まされていたということです。
(青森のねぶた祭も、蚤と密接な関係があります)

当たり前のことは書き記さない、だからイザベラのような外国人が日本の様子を記すのは貴重なことなのだと宮本常一は解説しています。

山間部の人たちの生活は、衣服は昼夜問わず代えることもなく、洗濯もしなかったそうで、清潔好きと言われる日本のイメージとはかけ離れています。(風呂さえもなかったそうです)
それでいて米沢のような場所は桃源郷のようだと記しているので、日本の中でも格差というものがあったのだと確認できます。

日本人の人間性については、お礼なども頑として受け取らず、こうした正直さは今も脈々と流れているのだなと思います。
こんな国は、世界の何処を探してもそれほど多くはなく、誇れる部分であるのだなあと感じます。

こうした本を通じて、日本の良さを感じ知ることも大事なことだと思います。
日本人というのはへりくだる文化というものを大切にしていると思いますが、たまには胸を張って優しく微笑むということも出来ると、なお良いとそんなことを思う初秋です。
[PR]
by masagorotabi | 2014-09-14 22:18 | 読書日記 | Comments(0)
<< 落書き ドストエスフキー氏 >>