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弱きを助け

「中坊公平・私の事件簿」中坊公平著を読む

我々の世界で、なぜ弱き者たちを助けなければならないのか?
そうしなければこの社会の秩序を維持、継続できないからだとある方は言っていた。

1973年に起きた森永ヒ素中毒ミルク事件を受けるかどうかに迷い、著者は父親に相談したという。
父親も元弁護士で、「弱きを助け強気をくじく」それが弁護士の仕事だと著者を諭したといいます。

裁判用語では、被害者という言葉は使われないそうですが、著者はあえてその言葉を使えるように願い出たといいます。
豊田商事事件では、社員の払った税金までも被害者のために返してもらったといいます。

一番印象に残ったのは、「森永ヒ素中毒ミルク事件」の後遺症を負った子供たちや親たちのことです。
親は、その会社を責めるのではなく、なぜ自分はあんなものを飲ませてしまったのかと自分を責めたといいます。
子供たちも同級生にからかわれバカにされ、それでもニコニコと笑ってみせるも親の元へ駆け寄るとワッーと泣き叫んだといいます。

加害者は、賠償金を払えばそれですむと思い、平気で忘れ去ってしまいます。
被害者は、一生その問題を抱え自分を責め、暮らしていかなければなりません。

ただ救いなのは、弱き者たちにそっと寄り添い、手助けする人たちが少なからずこの社会には存在することだ。
我々が平穏に暮らせるのは、そういう人たちがいるおかげだということを忘れてはならないと思う。

最後に、「おわりに」から
『人間というのは、ただひたすら、懸命に、ひたむきに生きていかなければならない。
 ひたむきさのない人間には心を揺り動かされない。とはいえ、自分の利益のためにひたむきになっているのでは単なるエゴであり、誰も共感を抱かない。
 しかし、自分のことではなく、他人の為にひたむきになって頑張っていれば、、いくらやっても人から恨まれることはない。』(本文より)
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by masagorotabi | 2014-12-09 19:43 | 読書日記 | Comments(0)
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