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悪党

「悪党」(薬丸岳著)を読む

元警察官の主人公は、姉を強姦のあとに殺された犯罪被害者遺族で、探偵事務所で働いています。

ある老夫婦の依頼は、一人息子を殺した男のその後の追跡依頼で、「あの男を赦すべきか,赦すべきではないのかが知りたいのです。赦すべきならその材料を見つけてほしい」というものです。

犯罪者、犯罪被害者遺族、犯罪加害者遺族たちの苦悩が描かれ、中には、人を殺めても何にも思わない人たちもいます。

罪、罰、贖罪、こういったことに関わらないで人生を全うする人もいるだろうけど、いつ私たちがこういった出来事に遭遇しないとも限りません。

主人公と父との会話にこういったものがありました。
「いつでも笑っていいんだぞ。いや、笑えるようにならなきゃいけないんだぞ。おれたちは絶対に不幸になっちゃいけないんだ」(本文より)

主人公に寄り添ってくれる人たちもいて、ラストは明るい未来を感じさせてくれるものでした。

著者の本は、「天使のナイフ」を含め2冊目ですが、色々と考えさせてくれます。
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by masagorotabi | 2015-03-08 20:24 | 読書日記 | Comments(0)
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