「男の嫉妬(武士道の論理と心理)」(山本博文著)を読む
色々な形の嫉妬が記されています。 武士道「葉隠」を書いた山本常朝も、嫉妬が含んでいるとありますし、綱吉の側近、柳沢吉保は成り上がりとしての嫉妬を受け、田沼意次もしかり、長谷川平蔵もまた庶民の人気がありすぎて町奉行になれなかったりします。 嫉妬がからんで、それが正当な評価として後世に残ってしまうことがあります。 「生類憐みの令」としての綱吉は、あまり評判はよくないですが、最近では名将軍ではなかったのかと再評価されています。 田沼意次も賄賂政治の権化として描かれていましたが、功の部分に光が与えられてこちらも再評価されています。 世の中は誤解がつきもので、私たちはあえて(?)その誤解に便乗してしまうことがあります。 でも、嫉妬という部分を弾いて考えてみると、世界がクリアに見えてくる。 もっともっと精査して物事を考えていかないといけないのだろうなと思うのである。
by masagorotabi
| 2015-04-20 20:28
| 読書日記
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