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ドッペルゲンガー

「大正幻影」(川本三郎著)をパラパラと読み返していたら、谷崎潤一郎と芥川龍之介の比較がありました。
芥川龍之介は、終生自己分裂の問題に取り組んだ作家だろうと定義し、谷崎潤一郎はそれを快楽として楽しみ、芥川龍之介は病的なものとしてとらえたと記します。

だがしかし芥川龍之介は自殺していった。彼は、文学的仕掛けとして使った筈の自己分裂がいつのまにか実体となってしまい、自己分裂というもうひとりの自分に破滅されたといえないだろうか」(本文より)

谷崎潤一郎の作品で「秘密」というのがあり、その中に女装趣味の話が出てきます。
谷崎は、このように二面性というものを楽しみ、それを作品にしてきました。

女装趣味といえば、何年か前に「ありふれた奇跡」(脚本山田太一作品)というテレビドラマがあります。
加瀬亮さん仲間由紀恵さんの両父親が偶然にも女装趣味があったという話が出てきます。
それがバレることになるのかなあと思いきやバレずに終わっています。
山田太一さんもまた、二面性を楽しみ、人にはそういうものがあり、それを肯定しています。

人には、秘密が大事な時もあるということでろうか。
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by masagorotabi | 2015-04-26 19:39 | 雑想 | Comments(0)
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