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「和の思想(異質のものを共存させる力)」(長谷川櫂著)を読む

谷崎潤一郎は『陰翳礼讃』の中で日本に陰翳を重んじる文化が発達したのは日本人の黄色い肌を隠すためだったという奇妙な論を展開しているが、ほんとうはこの国の蒸し暑さを隠すためだった。(p129)」(本文より)

吉田兼好の「徒然草」を引き合いに出していますが、兼好法師は家を建てるなら夏をむねとすべしと記しています。
暑苦しいモノたちの集まり、暑苦しいおしゃべり、そういったものもたしなめています。

日本人らしさを考える時、著者は副題にもあるように異質なものを共存させる力だと説きます。

「こだわる」という言葉は古来は、それほど良い言葉として扱われなかったといいます。
成り行きに任せることの方を重んじられたといいます。
完璧に整えたりする自体がわずらわしく暑苦しい思いをさせるからである。(p135)」(本文より)

自然災害が多かったというのもあるかもしれませんが、このへんは明らかに欧米という異質な文化があるような気がします。
この本にも書かれてありますが、日本は「間」を大切にしますし、欧米のようなイエスノーの国ではなく、イエスとノーの間を大切にし、そのどちらおも尊重する文化なのだろう。

欧米に劣等感を持つのではなく、日本人としても誇りを大切にしたいと思いました。
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by masagorotabi | 2015-06-18 20:03 | 読書日記 | Comments(0)
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