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言論統制

「言論統制(情報管・鈴木庫三と教育の国防国家)」(佐藤卓己著)を読む

戦時中、協力してもらえない出版社に対しては、脅しともいえる行為で抑圧していきます。
ですので、戦後あまり評判の良くない風評が湧きます。

この本には、鈴木庫三(すずきくらぞう)少佐の生い立ちから人となりまで詳細に記されています。
極貧の中から育ち、平等意識というものが高く、部下からも慕われる、そんな人間像が描かれます。(弱きを助け強きをくじく)

確かに敵意をもたれた出版からは悪い印象をもたれるでしょうが、当時の社会情勢も踏まえて考えなければならないと思います。

都会に暮す普通の家族がお手伝いさんを雇えるという環境は、それほど地域格差や生活格差があるということがわかります。
新聞社や出版社はエリートです。
鈴木庫三少佐にとっては、我慢ならざるを得ないものを抱えていたのかもしれません。

小ヒムラーと言われたといいますが、その性格は真逆ともいえるものを持ち、悪名とは程遠い人間性が浮かび上がります。

我々はいったい何を基準に評価してきたのでしょうか・・
むしろ評価なんて奢った感情など捨てた方がいいのかもしれません。
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by masagorotabi | 2015-08-09 19:42 | 読書日記 | Comments(0)
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