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撃てない警官

「撃てない警官」(安東能明著)を読む

34歳の警部が主人公の連作短編集です。

主人公が洗練潔癖な人間性を持っているわけではなく、普通に社会生活を営んでいるごく当たり前の人なので読み終わったとの気持ち良さはなく、どこか理不尽な社会を映し出しています。
それが著者の狙いなのだろう。

以前にこのブログで紹介しましたが、警視庁捜査一課を退職された方の本を読みましたが、かつての仲間たちを低能集団を称していましたが、警察という組織が我々が思っているような集団ではなく、むしろ強固な上下関係におけるために人間性の欠如というものが、集団というものを蝕んでいるのかもしれません。

表題の本の主人公は事務方と呼ばれる仕事していますが、刑事という仕事にはやはり仕事に追われ人間性というものに疑問を持ちつつも、日夜悪人を追っている点に関しては輝きめいたものを感じています。
とはいってもこの主人公も、他人を利用し出世という本来の目的を全うしようと考えているわけです。

警察という組織がこの程度なら、人の社会もこの程度ということで、低能な人間の集まりなのでしょう。
それがどうにか社会生活を営んでいる訳は、法律に関して順応的で、それは江戸時代から士農工商という身分格差から作り上げたお上の威厳が、良い方向に進んできたということなのではないかと考えたりします。
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by masagorotabi | 2015-10-26 18:29 | 読書日記 | Comments(0)
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