<< 考え方ひとつ 山 >>

加藤文太郎の単独行

登山家加藤文太郎の文章です。

我々は、狭い道を通るとき、こっちが大手を振って進めば、向こうからくる人はそれをよけるか、こっちが小さくなって進めば向こうは大手を振ってやってくることを知っている。また、雪の一本道など歩いているとしばしばあることだが、向こうからくる人よりこっちが多人数なら決して道を避けようとはしないだろう。

 だから単独行よ、見解の相違せる人のいうことを気にかけるな。もし、それが気にかかるのなら単独行をやめよ。何故なら君はすでに単独行を横目で見るようになっているから。悪いと思いながら実行しているとすれば犯罪であり、良心の呵責をうけるだろう・・。
 良いと思ってやってこそ危険もなく、心配もなく、ますます進歩があるのだ。弱いものは虐待され、滅ぼされていくだろう。強い者はますます強くなり、ますます栄えるだろう。
 単独行よ!強くなれ!


加藤文太郎がなぜ単独を愛していたのかを、かいま見れる文章です。
加藤文太郎は31歳の若さで山で死にましたが、加藤が残した遺産は大きい。

それにしても虐める人、虐められる人の立場がよくわかる文章です。
不死身と言われた加藤ですが、感性もまた素晴らしいです。
[PR]
by masagorotabi | 2016-05-12 19:43 | 雑想 | Comments(0)
<< 考え方ひとつ 山 >>