「異なる悲劇 日本とドイツ」(西尾幹二著)を読む
1994年に発刊された本です。 ドイツは戦後、戦争責任という国家賠償はしていません。その代わりに経済での援助を行なってきました。(ユダヤ人に対する個人保障としては邦貨にして総額6兆円もの払っていて日本は6千億円程度だそうです) それは、ナチズムとドイツ国民とは別で、ナチズムがドイツ国民を巻き添えにしたという考え方に基づいています。 日本はというと、軍部と日本国民は一緒であるという考え方で集団の罪という形で、道徳的な責任を感じてきました。 戦争では、どの国も戦争犯罪を犯してきました。(原爆投下もそうです) それらは講和条約によって水に流すというのが慣例だそうです。 ドイツといえば、赤字国債を発行しない健全財政、犬猫殺処分ゼロという凄いなというイメージを持っていますが、1980年から十数年間は日本叩きの雑誌が売れたそうです。 経済がうまくいかない時には、そういった傾向にあるのでしょうが、日本がドイツを叩くということは耳にしません。 現実にはドイツはロシア寄りで、北方領土に関してもロシア寄りだそうです。 イギリスだかどこかの国の首相が日本を訪問した時に、日本のイメージを聞かれ「友達のいない国」という表現をされた方がいたそうですが、哀しい言葉ですね。
by masagorotabi
| 2016-07-28 20:52
| 読書日記
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