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嫉妬

「嫉妬がやめられない人」(片田珠美著)を読む

村上春樹氏と元編集者の確執(村上氏を見出した編集者でありながら、作品では叶わなかった嫉妬から)、ロケットの父、糸川英夫氏と新聞記者の確執(大学の同級生であったが、どうしても糸川博士には叶わなかった積年の恨みから)、秀吉と秀次、俳優の長門裕之氏と津川雅彦氏(弟が両親から溺愛)、三島由紀夫の松本清張への嫉妬、林芙美子の自己愛からの嫉妬など、実例を挙げてもらうと面白かったりします。(失礼ですが)

小泉進次郎議員は、ひしひしと嫉妬を感じる政治の世界で、嫉妬されない処世術を発揮して、敵を作らないように気をつけているそうです。
それでも、誰かのリークで雑誌に載ってしまうこともありますが・・

では、嫉妬から逃れるようにするにはどうしたらいいのか?
嫉妬を感じない人はいないのだから、嫉妬を自分で認めて、加害者になろうと被害者になろうとその場所から逃げることをあげています。

多様な人たちとの交流、価値観を持ち、正当な努力を続け、できないことには執着せず、できないことを受け入れる、こういったことを勧めています。

手塚治虫先生も、そうとうな嫉妬深さで、本当は新人賞の選考委員などしたくはなかったとか、ライバルが死んでしまって、ホッとしている自分がいたりしたそうです(もう嫉妬しなくてすむという意味で)。
でも、その嫉妬深さを想像力というバネで多くの傑作を排出しました。(たとえば、「ゲゲゲの鬼太郎」に対抗して「どろろ」を制作したり)
こうしたことが天才といわれる由縁ですが、手塚先生も嫉妬をしていたんだと思うと、どこかホッとしてしまう自分がいます。(人間味があるという意味で)
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by masagorotabi | 2016-10-21 19:50 | 読書日記 | Comments(0)
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