「箱男」(安部公房著)を読む
箱に窓を作りそれを被って町で暮らす男の話です。 実験的な小説ですので、半分位から理解できなくなりましたが、所々に赤い線をひきましたので私にとっては魅力的な小説であるということには違いないです。 箱男の存在は、世間からは認知されていない存在でないものとしてそこにあります。 その箱が欲しいという存在が現れたりもします。 私が東京で暮らしていた時に、小さな公園の脇の道にホームレスの人がリヤカーを板で囲んで窓を小さな窓を作って見えるようにして暮らしていました。 その様相をみて、なぜか羨ましいと感じた自分がいました。 安部公房も箱男を書き上げた理由として、ホームレスの人が撤去された時にダンボールと一緒に連れ出されたのをヒントにされたそうです。 箱から見た世間は、いったいどのように映るのであろうか・・ そんなことを考えさせてくれる小説でした。
by masagorotabi
| 2017-01-23 20:26
| 読書日記
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