<< 教養 死刑の基準 >>

仮釈放

「仮釈放」(吉村昭著)を読む
(ネタバレありなので、お気をつけ下さい)

妻の不貞で殺人を犯し、無期懲役を言い渡された元高校教師が仮釈放されるところから始まります。

あくまでも仮釈放なので、保護司の監視のもとで暮らすことになります。
そうしたメリットは、就職の世話を受けられるというのがありますが、デメリット(?)として恩赦がなければ一生保護司の監視させられることになります。
(恩赦を受けられるのは難しいとあります。)

他人には、刑務所に入っていたことがバレないように暮らし、いつもオドオドと生活を余儀なくされるというのは、大変なストレスなのだろう。
だけど、そういった人たちを受け入れる保護司や会社もあるので、まんざらではない部分もあります。

保護司の紹介で、再婚をすることになりますが、仮釈放という束縛された(旅行も自由にできない)生活に妻もストレスを抱えてしまい、元高校教師はその妻までも殺してしまいます。

救いようのない話ですが、こうした暗部は誰もが持っていると思うし、現代社会でもパワハラ、イジメなどは、個人レベルでも多発している状態です。
人間を知るという意味でも、読了感はそれほど良いと思いませんが、こうした小説の意義はあると思います。
[PR]
by masagorotabi | 2017-03-04 19:45 | 読書日記 | Comments(0)
<< 教養 死刑の基準 >>