カテゴリ:読書日記( 254 )

ドキュメンタリー

「ドキュメンタリーは嘘をつく」(森達也著)を読む

鳥インフルエンザが日本で発生した時に、マスコミなどに追いつめられた老夫婦が自殺してしまった事件がありました。
こういったことは表にはでないけれども、数多くあると記されています。

マスコミ=民衆であると私は思っていますが、そうなると我々はみな殺人を犯しているということになる。
STAP細胞の時もそうでしたが、容赦なく我々はひとを追いつめてしまう。
それでいて加害者意識というものがまるでない。

だからこそドキュメンタリーというのが必要で、戦場カメラマンが必要で、我々が踏み込めない真実というものを提供させてくれる媒体なのである。
[PR]
by masagorotabi | 2017-04-08 20:01 | 読書日記 | Comments(0)

場の消失

「日本の難題」(宮台真司著)を読む

野球のうんちくを語る場所というものが、現代の社会にはない。
そのはしりは、1980年初頭に現れた「新人類」であると著者は記す。

ただ、野球のWBCやサッカーのワールドカップのようなものには、かろうじてそういった場が存在している気がします。

商店街やデパートが消え、ますます日本社会には場というものがなくなりつつある。

話は変わりますが、自殺率の低い土地を訪ねたという内容の本があって(読んでいませんが)、その場所の人間関係は濃密ではなく、他人のことには深入りしないというそんな不文律のある土地だったそうです。
賞味期限を神経質に気にするような人は少なく、おおらかな人が多いそんな逸話が書かれているそうです。

人間が生活するには、疎遠ではなく親密でもない、そんな関係性が必要なのかもしれません。
[PR]
by masagorotabi | 2017-03-31 19:54 | 読書日記 | Comments(0)

幸せの条件

「幸せの条件」(誉田哲也著)を読む

OLが社命で、バイオエタノール用の米を作れる農家を捜しに行くというお話です。

この中に、自給率の話が出てくるのですが、仮に外国から食物が入ってこなくても、この国の人は餓死はしないという話は面白いです。
3分の1は生ゴミとして捨てていますし、カロリーの少ない野菜は自給率に反映していないという話は、数字のまやかしに騙されてはいけないと感じました。

国の借金(正しくは政府の借金)にしろ、なぜに為政者というのは正しい情報というものを出さないのか不思議です。
まったく小賢しい手法というもので、国民を騙しているのかとさえ思ってしまいます。

ひとは何をもって幸せを感じるのか.そんなことを考えさせられました。
[PR]
by masagorotabi | 2017-03-15 20:33 | 読書日記 | Comments(0)

東京の昔

「東京の昔」(吉田健一著)をたまに読んだりしますが、著者の文章は頭の中に入ってこないので難儀しています。

物語小説ではなく、登場人物の会話だけが綴ってあるだけなのですが、その中で自転車屋の勘さんという人物がいます。
ブレーキを自ら開発したりしていますが、これで思い出したのですが、戦後、オートバイのメーカーが100以上もあったそうです。
自転車のメーカーもそれに類するほどの数があったろうと憶測しますが、貧乏な時代にも関わらず活気のあった雰囲気が漂っていたのだろうなと思います。

そんなわけで、この本にもそんな雰囲気があって、なかなか文章が頭に入ってこなくてもたまに手にしてしまうのである。
[PR]
by masagorotabi | 2017-03-11 20:37 | 読書日記 | Comments(0)

教養

「まもとな人」(養老孟司著)を読む

「ひとの心がわかるのが教養」という文章がありました。

「アンダーグラウンド」(村上春樹著)の文書も引用されていて、オウム事件の時に関わった人たちのインタビューが載っている本ですが、その中の駅員の話で、こうした事件が起こる予兆みたいなものを感じるかという質問に、掃除をしている最中に煙草の吸い殻を捨てる人たちを指して、びっくりするようなことではなかったと話されていたといいます。

社会の空気がオウムのような事件を引き起こしてしまうのなら、人ひとりが教養を身につけることが第一なのだろう。
[PR]
by masagorotabi | 2017-03-08 20:45 | 読書日記 | Comments(0)

仮釈放

「仮釈放」(吉村昭著)を読む
(ネタバレありなので、お気をつけ下さい)

妻の不貞で殺人を犯し、無期懲役を言い渡された元高校教師が仮釈放されるところから始まります。

あくまでも仮釈放なので、保護司の監視のもとで暮らすことになります。
そうしたメリットは、就職の世話を受けられるというのがありますが、デメリット(?)として恩赦がなければ一生保護司の監視させられることになります。
(恩赦を受けられるのは難しいとあります。)

他人には、刑務所に入っていたことがバレないように暮らし、いつもオドオドと生活を余儀なくされるというのは、大変なストレスなのだろう。
だけど、そういった人たちを受け入れる保護司や会社もあるので、まんざらではない部分もあります。

保護司の紹介で、再婚をすることになりますが、仮釈放という束縛された(旅行も自由にできない)生活に妻もストレスを抱えてしまい、元高校教師はその妻までも殺してしまいます。

救いようのない話ですが、こうした暗部は誰もが持っていると思うし、現代社会でもパワハラ、イジメなどは、個人レベルでも多発している状態です。
人間を知るという意味でも、読了感はそれほど良いと思いませんが、こうした小説の意義はあると思います。
[PR]
by masagorotabi | 2017-03-04 19:45 | 読書日記 | Comments(0)

死刑の基準

「死刑の基準『永山裁判」が残したもの」(堀川恵子著)を読む

冒頭に光市母子殺人事件のことが書かれていて、その犯人が死刑判決が出された時に周りでは拍手と喝采として迎えられてことに、著者は戦慄をおぼえます。
少年法が適用されるかどうかの事件でしたが、その先駆けとして永山則夫の連続射殺事件があります。
当時、永山の年齢は19歳と数ヶ月でした。

極貧の中で育ち、父親はギャンブル狂いで暴力を振るい、そんな中で育ちました。
しかし、当時はみな極貧の中にあり、こうしたことが原因で事件を起こしたことに関しては、情状酌量の余地はないとされ死刑判決がおりました。

永山は刑務所(?)の中で、難解な哲学書を貪るように読み、「無知の涙」という本を出版します。(私も読んだことがありますが、難しい文章だなと思いました。)
小説なども出版して、印税などは遺族に渡しました。(受け取らない遺族もいたと思います。)

著者は1万5千通もの永山の手紙を読み、母子殺人事件の犯人にもインタビューしています。
その犯人から「生きていたい」という言葉を引き出しますが、永山もまた死刑が行なわれる時に「殺されてなるものか」と叫んで抵抗したといいます。

個人的には、この言葉には違和感を感じてしまいましたが、生きるということは彼等にとっては贖罪だったのかもしれません。
[PR]
by masagorotabi | 2017-02-28 20:48 | 読書日記 | Comments(0)

贖罪

「贖罪」(読売新聞社会部)を読む

ニュースなどで子供が母親を殺したというのがあったとすれば、一般人はなんて酷い子供だと思うでしょうが、裁判員の人たちがその子供を裁く時は、どんな事情があって犯行を犯したのかを徹底的に調べます。
我々は一方通行のみの情報を得て、流れ作業のように見聞きするのみです。

仮釈放された人たちには、保護観察がついたり更正保護施設で職を探したりできますが、満期で出所された人たちにはそのようなことはできないそうです。
差別もあり、なかなか職に就けないこともあり、それによって再犯を犯してしまうことも多いそうです。

我々でも、いつ加害者になるかわかりませんし、明日は我が身という居心地の良い社会になればいいのですけどねえ。
[PR]
by masagorotabi | 2017-02-27 20:16 | 読書日記 | Comments(0)

科学技術

「科学・技術と現代社会(上)」(池内了著)を読む

原発事故、公害、ノーベル賞のことなど、非常に分かりやすく綴られています。

近代社会というのは、科学の進歩とリンクしているので、現代を語るのには科学をが必要不可欠になります。

養老孟司氏の本の中に、殆どの学者は信用できるという内容のことが書かれていましたが、こうした研究者、技術者たちがいるから我々の社会は安全に快適に過ごせる仕様になていると思います。
ただ、便利さと幸福は別ものといった寺田寅彦の言葉があるように、便利だからといって幸福ではないということも考えなくてはなりません。

同じ間違いを起こさないように、こうした歴史はキチンと理解しておきたいものです。
[PR]
by masagorotabi | 2017-02-18 19:45 | 読書日記 | Comments(0)

PCリサイクル

やっとブラウン管のパソコンを処分しました。
前にも処分しようと思ったのですが、ファックスとかで面倒でやめて、今回はネットでも手続きができました。

かかったお金は4320円(税込み)で、郵便局で取りに来てもらえるので、そんなに気苦労もありません。
d0163154_1936263.jpg

[PR]
by masagorotabi | 2017-02-11 19:36 | 読書日記 | Comments(0)