カテゴリ:読書日記( 254 )

宝物探し

「人生なんてくそくらえ」(丸山健二著)を読む

誰もが等しく潜在的な能力を持っていると、著者は記します。
しかし、そんな宝物を持っていても探し出すのは難しい、一生の間に探し出すことも出来ない人もいるともあります。

もし、そんなものを探し当て、それに夢中になれたとしたらどんなに自分の人生が光り輝き出すことだろう。
他人の悪口や陰口、いじめの加害者になるという下等な生活をおくることもなく、生活自体も簡素化し、より集中した時間を過ごすことが出来る。

が、そういうことができるものを持っている人は、この世の中にどれくらいいるのだろうか。

「オレの邪魔をしたら、張り倒すよ!」
おそらく宝物を探し当てた人は、こういうセリフを吐くに違いない。
巷では、学校生活のイジメがクローズアップされているけど、イジメの被害にあっている人は、ぜひ大切な宝物を探し当て、胸を張って生きてもらいたい。
邪魔をされたら張り倒せばいいんです。
[PR]
by masagorotabi | 2012-09-11 22:27 | 読書日記 | Comments(0)

手紙

「錦繍」(宮本輝著)を読む

夫が心中事件を起こし、それがきっかけで離婚をしてしまいます。

元妻の方は、その後結婚をし、子供を授かりますが、軽度の障害児として育てることになります。
ある時ある場所で二人は邂逅し、手紙を通して過去の出来事を埋め合わせていきます。

過去に理不尽な別れ方や、理解しがたい出来後を経験した人にとっては、この小説の意味することが分かりやすいような気がします。
手紙という手段でしかふたりが分かりあえない、往復書簡という形態ですが、どこか自分の過去と重なり合わせている自分自身がいます。

誤解という、我々が過去に持つ過ちが、海辺に付けた足跡が波にさらわれ跡形もなく消えて行く様に、すっきりすることができたら、明るい未来が開けていくような気がします。

「さようなら」という終わり方も、どこかそんな暗示を感じます。
[PR]
by masagorotabi | 2012-07-20 22:35 | 読書日記 | Comments(0)

センス

『死ぬの大好き』(山本夏彦著)を読み始めてみました。

数多くのコラムの中に、社会的なもの、戦前のことなどが載っていて、ネット社会とは異質な感じがして、新鮮に読むことができます。

戦前は貧乏で、お金があればどれだけオシャレに出来ると思ったが、一億中流社会になってそれがとんだ間違いだと記されてあります。
オシャレには、センスが大事であるとありますが、オシャレを幸福に置き換えても、そのまま意味は通じると思います。

モノや金では、幸福にはなれないんだと痛感しますが、幸福になる鍵は何かと問われたなら、「幸福だ!」と自己申告できるハッタリだと僕は思っています。
[PR]
by masagorotabi | 2012-05-31 20:12 | 読書日記 | Comments(0)

あの頃は夢があった

「本田宗一郎 思うままに生きろ」(梶原一明著)を読む

図書館で借りて読んでいたら、前に読んでいました。

この頃には、日本には夢があったなあという感想を持ったのですが、その理由として本田技研創始者のお二人が、早々と後進に道を譲り、ご自分の子供に会社を継がせなかったこと、こうした風潮は日本社会にも影響を及ぼしたと思うからです。

天才技術者であり、天才気配りやであり、その天真爛漫さは夢の語り部として多くの若者たちの心をつかんでいたに違いない。

実は、僕は高校生の時にホンダ製原付オフ車に乗っていました。
そんなに頻繁に乗っていたわけではないですが、僕にも多少はホンダスピリッツが宿っているに違いないと勝手に思っています。

この本の著者は、先頃亡くなわれたという記事を読みました。
ひっそりと身内だけの葬儀とあったと思いますが、それは本田宗一郎氏の影響があったのかなあと思いました。
(本田氏は、戒名も葬儀も通夜も、そういった類いのことはしなかったそうですので)
合掌
[PR]
by masagorotabi | 2012-04-25 22:09 | 読書日記 | Comments(0)