カテゴリ:読書日記( 268 )

オノマトペ

『「ぐずぐず」の理由』(鷲田清一著)を読む

言語学にオノマトペというのがあります。
ギリシャ語のonoma(名前)とpoiein(つくる)の合成語を語源として、「意味される事物との音の類似によって語を形成する」とあります。
たとえば、「わんわん」「げらげら」「いらいら」など。

どうしてこうした言葉が生まれたかというと、

「オノマトペは、感覚という次元で事態から身を引きはがす一種の抽象をおこなう」(本文より)

ドイツでは「音の絵」と表現されているそうですが、もしかしたら右脳を使って、このような言葉が生まれているのかもしれません。

理屈では分かっていても、何も行動に現すことができないというのはよくある話ですが、そんな時はオノマトペを使って態度に現す。
「どっこいしょ!」(これもそうだよね)って。
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by masagorotabi | 2013-05-26 21:18 | 読書日記 | Comments(0)

恋愛

「超恋愛論」(吉本隆明著)を読む

理想の恋愛と結婚を目指した文学者は、ことごとく挫折したとあります。
(北村透谷、国木田独歩、高村光太郎)
そうした問題は、個人の力ではどうにもならないというのが原因(因習、伝統、家族制度)とありますが、こうした問題を抜きにしては恋愛は語れないとあります。

著者は、自称ひきこもりと評していますが、ひとりの時間を持つことを勧めています。
特に女性は、雑務をこなしていかなくてはならないので(哀しいかな、そういう社会ということです)、時間が分断されて、そうした時間を過ごすことができないので、じっくりとものを考える時間が必要と説きます。
なぜなら、それは「世の中の見えない束縛から逃れるために」(カッコ内は本文より)。

GW、何処にもいく予定がないと嘆く必要もないと思います。
じっくりとひきこもって、世の中の見えない束縛から逃れる方法を考え出せばいいのだから・・
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by masagorotabi | 2013-04-22 20:07 | 読書日記 | Comments(0)

正岡子規

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『病床六尺』を読む。
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by masagorotabi | 2013-03-21 20:06 | 読書日記 | Comments(0)

飢餓海峡

「飢餓海峡」(水上勉著)読了

長いですが、すんなりと読みきるに至りました。

戦後直後から10年ほどのお話になります。
あらすじは割愛しますが、始め極悪非道と思われた人物が、事実が分かるにつれ悲哀を感じるようになりました。

人には生い立ちがあり、それが人間形成に大きく影響してきます。
主人公というべき男女二人もまた、それに翻弄され、罪深さの中で生きて行かざるをえません。

「砂の器」(松本清張著)と共通するもの哀しさをこの作品にも感じましたが、そうした罪を背負わすことのない現代に生まれた日本人は、多少なりともその罪を感じる感受性を持たなくてはいけないのではと思いました。

後半は、すっ飛ばして読んでしまったので(結末を早く知りたかったので)、もう一度そこだけ読み返してみようと思います。

すばらしい小説でした。
映画もあるので、そちらの方も。
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by masagorotabi | 2013-02-18 21:06 | 読書日記 | Comments(0)

流星

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南西諸島を歩いた時に、この曲(「流星」吉田拓郎唄)をMDに入れて聴いていたひとつです。
色々と旅に持っていく曲を探していて、曲名に魅かれ、それまでこの曲のことは知らずにいましたが、いかにも僕の旅にマッチした感があり、選択してよかったなあと思います。

この曲を聴くと、あの旅のことを思い出し、思わず熱さが蘇ってきます。
島々の星は、美しかった・・


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by masagorotabi | 2013-02-16 19:53 | 読書日記 | Comments(5)

あのころ

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「わが師わが友」(山口瞳著)を読む

伊丹十三著の「ヨーロッパ退屈日記」(昭和40年刊)に著者の一文が載せてあります。
「私はこの本が中学生、高校生に読まれることを希望する。汚れてしまった大人たちではもう遅いのである」

「わが師わが友」の中に「ひとつの青春」というエッセイがあります。
著者がサントリーの宣伝部にいたあの頃のことが綴られてありますが、最後の一文を記してみます。

「数え齢50歳になった私が、いま、若い宣伝部員に偉そうに苦言を呈するならば「脳ミソがカラカラになるまで知恵を絞ってみろ。そのうえで体当たりで冒険をしてみろ」ということに尽きる。
 あのころは、しかし、仕事がやり易かった。楽しかった。あのころは、しかし、いかにも金がなかった。今は贅沢である。いまの私は贅沢である。しかし、その贅沢の、なんと孤独で貧しいことか」(本分より)

著者の本もまた、若い人に読んで欲しいと思います。
あのころを、今、作って欲しいと願います。
絵は、伊丹十三氏(似ていない)
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by masagorotabi | 2013-01-18 19:24 | 読書日記 | Comments(0)

雪男

「雪男は向こうからやって来た」(角幡唯介著)を読む

日本人登山家たちの中にも雪男を見たという話もありますが、姿をはっきりと観察したという人はまだいません。

鈴木紀夫氏のことも書かれてあります。
この方は、ルバング島で元日本兵小野田寛郎氏を発見したことでも有名です。
5回ほどヒマラヤに遠征して雪男の撮影にも成功?していますが、写真の中では点にしか見えません。
後に、雪崩にあって亡くなってしまいます。

雪男は本当に存在するのか!?
現地の人たちはいないという意見だそうですが、文明社会に生きている人たちは、雪男に惹かれます。
なぜか?
物語が欲しいのか?

類人猿が何世代にもわたって生活が出来る環境が近くにあるのか、というのが僕の疑問です。
それがあるとすれば雪男の存在も、あながち否定はできないと思いますが、心のどこかで「いないかなあ」という現象が、残像のように映し出されるということはないのだろうか。

もしそうなのであれば、僕的には雪男はいる!と思いたい。
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by masagorotabi | 2013-01-11 21:03 | 読書日記 | Comments(0)

常識人とは

「ひとりでは生きられないのも芸のうち」(内田樹著)を読む

若い人向けに書かれた本で、5人の内の1人の常識的な人間になって下さいと前書きに記されています。

僕は「ふつうでしょ?」「そんなの普通だよ」「ふつうの人」という会話には違和感を持っていて、なぜそのように思っていたのかが分かりました。
常識人が「ふつう」という言葉を使っていても何とも思わないのに、非常識な人が「ふつう」という言葉を言い回す時には、緊張を強いられます。
それだけ非常識が、まかり通った世の中なのかもしれません。

知性とは、他者に言われる前に自分の欠点を自分自身で補正できること、といった内容のことが書かれてもありました。
なるほどと思います。
常識人にならないといけないなあ。
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by masagorotabi | 2012-12-20 21:33 | 読書日記 | Comments(0)

ウイスキー

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「ウイスキーは日本の酒である」(輿水精一著 新潮新書刊)を読む

著者はサントリーのブレンダーです。
ジャパニーズウイスキーは優れた技量のもとで、世界的にも評価されていますが、その理由として真摯であり、繊細なまでに情熱を傾けたことがあげられるのではないだろうか。

こうした人は、高級なものを飲んでいるのではと思っていましたが、普段は角瓶を愛飲しているそうです。
飲み方に関しても、これが正しいという飲み方はなく、人それぞれが選べば良いと記しています。

僕自身は、最近は酒は飲んでいないのですが、おいしい酒と飲み方をすれば生活を豊かなものにしてくれるだろうと思っています。

ニッカウヰスキーの創始者の竹鶴正孝は、一日にボトル一本を開けたそうですが、その時間はどんな時なのだろうかと、そして、それほどまでにウイスキーを愛することができるのは羨ましく思います。
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by masagorotabi | 2012-12-10 20:35 | 読書日記 | Comments(0)

旅バクダン

「水曜日の神さま」(角田光代著)を読む

著者自身がバックパッカーとして旅したエッセイなども収録されています。

「必要なものはほんの少し」という一文では、七つ道具さえあれば東京でも生きていける、と結ばれています。
少ない荷物で旅した経験のある人ならば、普段の生活がいかに荷物に溢れているか嘆くこともあるでしょう。

旅には高揚感があって、それが全てを網羅してしまう力がある。
普段の生活の中で、そういったものを持ち得ることはなかなか難しい。

旅爆弾とうものがあって、普段の生活の中に放り込んであげることができれば、僕たちの生活は輝き出すだろう。
旅には、そういった力もあると思う。
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by masagorotabi | 2012-12-07 20:59 | 読書日記 | Comments(0)