カテゴリ:読書日記( 268 )

たとえ世界を敵にまわしても

「学ぶよろこび(創造と発見)」(梅原猛著)を読む

講演から文章をおこした本です。

いまの時代はきみたちに要求しているんですよ。夢を見て、それを実現することをね。」(本文より)

ひとの生き方を、ラクダの人生(忍耐)、ライオンの人生(勇気)、小児の人生(創造)としています。小児のように無邪気にものごに対処して創造的に生きることを最終目的にしています。そのためには忍耐も勇気も必要としています。

だけど地位も名誉ある人たちはお金というものに囚われている。それは精神が足りないからだと悟しています。

人間が創造するには、一度は世界を敵にしなければならぬ。
真理ひとり見方にして、孤独でひるまない戦いをするとき、必ず人間も見方になるのである。もしも、誰ひとり味方がないならば、あなたがほんとうに、真理を味方にしていないからである。」(本文より)
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by masagorotabi | 2017-01-08 19:45 | 読書日記 | Comments(0)

里山

「里山資本主義(日本経済は安心の原理で動く)」(藻谷浩介NHK広島取材班)を読む

里山再生を主眼においての経済から、今後の日本を見つめる本です。

日本には放置された人工林が多いですが、オーストリアでも昔はそんな感じであったそうで、そこから森林を監視した人間を育成して、現在では健全に保っているということです。
コンクリート並みに強い集成材というのも発明され、木造高層建築というのも建設されているそうです。

ここからは私の意見なのですが、競走馬の生涯をどの程度人が知っているだろうか・・
平均寿命は5歳、競争馬として価値がないとされたら半年で処分されてしまい、多くの馬は現役を終えたら劣悪な環境で太らされペットフードなどにされてしまいます。
寿命を全うするのは1%未満しかおらず、繁殖、種馬として価値がないと判断されれば、そこでも死が待っています。

経済動物の名の下に存在していますが、牛や豚と違うのは競走馬として死を宣告され、その上でまた肉にされてしまうという2度殺されてしまうという運命を宿されているからです。

一頭でも多くの馬を生かされてほしいということで、養老牧場というのがあります。
引退した馬が心ある馬主、一口里親のおかげでのんびりと余生を過ごす牧場です。

馬券を買うと1割を国庫に納めることになります。
その数%でも、こうした養老牧場に回してくれれば、里山の再生にも加担できるのではと思います。
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by masagorotabi | 2017-01-06 20:58 | 読書日記 | Comments(0)

銀行員

「銀行の裏側」(津田倫男著)を読む

著者自身が20年間銀行務めの経験をもとに書かれてあります。

今では半沢直樹のような銀行員はおらず、お客に目を向けて仕事をしてはいないとありますが、これは銀行に限ったことではなく、警察、東電、NHKなどにもいえることではないだろうか。

日航機が御巣鷹山に墜落したのも、その後日航が経営破綻を起したことを考えればその予兆は古くらあったと考えられる。

エリートと言われる人たちは、人として優れているわけでもなく、どこか欠落した面を持ち、徹底しないといけない安全を怠り、未曾有の事故を起こしてしまうのは、過去の事例などをみてもよくわかる。

ただし、利用する側にも大きな責任もあるので、こうしたことも考えながらよりよき日本にしてもらいたいなあと願うばかりである。
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by masagorotabi | 2017-01-04 19:23 | 読書日記 | Comments(0)

市川雷蔵

「雷蔵の色」(村松友視著)を読む

市川雷蔵といっても殆ど知りませんでした。
少し前に、gyao!さんで「陸軍中野学校 ○○○」という映画を見て、この人が市川雷蔵かと知ったくらいでした。

37歳で亡くなり、多くの映画に出演され、もの凄い人気だったのであろうと想像できます。
DVDなどで映画を拝見できるのであろうけど、映画館で見てみたい役者さんです。

かつて映画製作現場を「夢の工場」と呼んでいた時代、そんな息吹を感じてみたい。
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by masagorotabi | 2017-01-01 20:32 | 読書日記 | Comments(0)

トットひとり

「トットひとり」(黒柳徹子著)を読む

「ザ・ベストテン」の裏話や渥美清さんとの交流など、裏側などが知れて面白い。

つかこうへい氏の「蒲田行進曲」は、徹子の部屋に出演された大部屋俳優の人の話がヒントになって作られたという。
蒲田行進曲のヒットによって、劇団俳優はぬいぐるみに入ってバイトなどしなくて劇団に専念できるようになったという話は、人と人とのつながりの大切さを感じられる。

向田邦子との親密な交流も、初めて聞く話だったので興味深かった。
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by masagorotabi | 2016-12-23 20:25 | 読書日記 | Comments(0)

文系の壁

「文系の壁(理系の対話で人間社会を問い直す)」(養老孟司著)を読む

理系と言われる人たちの対談集になっています。

人間というのは、どうしても感情が優先しまいがちですが、冷静に客観的に物事を精査して判断することも必要だなと思います。

自戒のおもいも込めて、読まさせてもらいました。
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by masagorotabi | 2016-12-19 19:51 | 読書日記 | Comments(0)

寝る前に

「何でも見てやろう」(小田実著)を寝る前に気に入った場所を読むことがあります。

その中にヘンリー・ミラーのことが書かれてあり、日本でベストセラーになったことがあったそうです。それだけ日本人は本を読んできたわけですが、ヘンリー・ミラーはその日本から送られてきた小切手を手にして小躍りして喜んでいたという逸話が書かれてありました。

その当時の外国の作家はそれほど裕福ではなかったということでもありますが、日本とは随分と違うのだなあと驚くと同時に、日本人作家がノーベル文学賞を受賞したというのは、こうして日本に住む人々が本を沢山読んで来たという証でもあるのだなと思います。

グローバルな世界観が生活を支配する世の中ですが、たとえガラパゴスといわれようが、日本国という気質も大切なのだなと思う一節でした。
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by masagorotabi | 2016-12-18 19:37 | 読書日記 | Comments(0)

インフルエンザワクチン

「インフルエンザワクチンはいらない」(母里啓子著)を読む

著者は、インフルエンザワクチンはたいした効果もないのでいらないと説きます。
かつてスペイン風邪(インフルエンザ)で多くの人が亡くなりましたが、その理由として兵士など劣悪な環境化にいたためであって、何もしないで静かに静養していれば治る病気だと記します。

アマゾンのレビューを見てみると賛否両論はあるようですが、こうした意見も尊重すべきだと思います。
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by masagorotabi | 2016-12-17 20:25 | 読書日記 | Comments(0)

科学者

「科学者とはどういう意味か」(森博嗣著)を読む

科学者とは、ひとの幸福のために尽力するといった言葉に敬服します。

著者は、津波という言葉の中の「波」という部分に違和感を感じます。
3.11の大震災で我々は否応なくそのことを感じたわけですが、大きな波というよりも徐々に湧き出て来る様子は真綿で締められるような気持ち悪さを感じました。

鳥はなぜ飛べるのか?
普段そんなことを考えているわけではないですが、ジェット旅客機を見れば後方に向けて吹き出ているのがわかります。鳥たちもまた同じ原理で後方に向けて送り出しているから鳥は飛べることができるとあります。(もちろん人間は鳥たちからヒントを得ているわけですが・・)
真下に向けて空気を送り出しているわけではないのですね。

デジャブというのがありますが、ラジオで聴いたのですが、あれは脳のエラーで一瞬記憶がなくなるから起こる現象であるという説もあるそうです。
なぜ脳はそのようなエラーを起すのかは、たぶん分かってはいないのでしょうけど、初めて会ったのにどこか懐かしさを感じてしまうようなことは、文学的な思考でその事象を証明すれば、「恋」とか「愛」といった言葉を使うでしょうか。

科学的な考え方も大事だし、文学的な考えも大事、だからこそ人の脳は右と左に別れているのではないだろうか。
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by masagorotabi | 2016-12-01 22:01 | 読書日記 | Comments(0)

古典

「方丈記私記」(堀田善衛著)を読む

東京大空襲時に著者は「方丈記」を痛切に身近に感じます。
前半は、大空襲を下に、後半は鴨長明の文献をひも解いて人となりを追求しています。

巻末には、五木寛之氏との対談がありますが、その中に鴨長明はジャーナリストの気質があり、物語の主人公にはなりえないとあります。
たしかに、鴨長明を主人公にした物語はありません。
頭で考えるよりも足の方が先にでてしまう、そんな行動派だったようです。

私たちはなぜ古典に親しむのか?そんな答えもこの本の中に記されています。
歴史が大きな転換をしようとする時、その転換の只中に置かれた人々の心の持ち方というものが、洋の東西、あるいは時の古今において、そうそう変わったものである筈はない。さればこそ古典は、生きた人間のための古典として生きうるのである。」(p107)
古典落語を何度聞いても面白く聞けてしまうのは、こういった理由もあるのであろう。
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by masagorotabi | 2016-11-24 19:18 | 読書日記 | Comments(0)