カテゴリ:読書日記( 271 )

俳優

「怪奇俳優の縁起手帳」(佐野史郎著)を読む

若い頃は早口で話すことを学ばされたそうです。
そうした経験が、現在の佐野さんを生んだのだろう。

五社英雄監督には、「自分のことだけを考えなさい。」とよく言われたそうです。
抽象的な言葉ですが、自分自身のことを客観視できることには助かったそうです。
俳優とは、誰かを演じるのではなく、自分自身を演じる職業なのだなあと思いました。
私たちの生活も同じようなものなんだろうなあ。
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by masagorotabi | 2017-01-27 20:55 | 読書日記 | Comments(0)

箱男

「箱男」(安部公房著)を読む

箱に窓を作りそれを被って町で暮らす男の話です。
実験的な小説ですので、半分位から理解できなくなりましたが、所々に赤い線をひきましたので私にとっては魅力的な小説であるということには違いないです。

箱男の存在は、世間からは認知されていない存在でないものとしてそこにあります。
その箱が欲しいという存在が現れたりもします。

私が東京で暮らしていた時に、小さな公園の脇の道にホームレスの人がリヤカーを板で囲んで窓を小さな窓を作って見えるようにして暮らしていました。
その様相をみて、なぜか羨ましいと感じた自分がいました。
安部公房も箱男を書き上げた理由として、ホームレスの人が撤去された時にダンボールと一緒に連れ出されたのをヒントにされたそうです。

箱から見た世間は、いったいどのように映るのであろうか・・
そんなことを考えさせてくれる小説でした。
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by masagorotabi | 2017-01-23 20:26 | 読書日記 | Comments(0)

古書

「古本屋道場(買う楽しみ、売るよろこび)」(岡崎武志著)を読む

古本町にはよき風情を残した喫茶店があり、本を買い込みその店でパラパラとめくるのが楽しみのひとつだといいます。
私は読書家ではありませんが、そんな町が(あるいは古本屋)が近くにあったらどんなに楽しいだろうなと思うことはよくあります。

本当の本好きは、本を読むことが第一であり、他人のどうでもよいことがらなどには興味がなく、だからゲスワなうわさ話をするよりも本を片手にいつも持っているのだろう。

一所懸命になれること、夢中になれること、そんなことを持っている人が幸せなことと考えますが、読書家の幸福度はかなり高いのだろうなあ。

著者は、地方にいくとつい古本屋を探してしまい、そこにあったならその町の印象はあがるといいます。
私も古本屋を探しに、旅行でもしてみたい。
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by masagorotabi | 2017-01-16 22:19 | 読書日記 | Comments(0)

たとえ世界を敵にまわしても

「学ぶよろこび(創造と発見)」(梅原猛著)を読む

講演から文章をおこした本です。

いまの時代はきみたちに要求しているんですよ。夢を見て、それを実現することをね。」(本文より)

ひとの生き方を、ラクダの人生(忍耐)、ライオンの人生(勇気)、小児の人生(創造)としています。小児のように無邪気にものごに対処して創造的に生きることを最終目的にしています。そのためには忍耐も勇気も必要としています。

だけど地位も名誉ある人たちはお金というものに囚われている。それは精神が足りないからだと悟しています。

人間が創造するには、一度は世界を敵にしなければならぬ。
真理ひとり見方にして、孤独でひるまない戦いをするとき、必ず人間も見方になるのである。もしも、誰ひとり味方がないならば、あなたがほんとうに、真理を味方にしていないからである。」(本文より)
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by masagorotabi | 2017-01-08 19:45 | 読書日記 | Comments(0)

里山

「里山資本主義(日本経済は安心の原理で動く)」(藻谷浩介NHK広島取材班)を読む

里山再生を主眼においての経済から、今後の日本を見つめる本です。

日本には放置された人工林が多いですが、オーストリアでも昔はそんな感じであったそうで、そこから森林を監視した人間を育成して、現在では健全に保っているということです。
コンクリート並みに強い集成材というのも発明され、木造高層建築というのも建設されているそうです。

ここからは私の意見なのですが、競走馬の生涯をどの程度人が知っているだろうか・・
平均寿命は5歳、競争馬として価値がないとされたら半年で処分されてしまい、多くの馬は現役を終えたら劣悪な環境で太らされペットフードなどにされてしまいます。
寿命を全うするのは1%未満しかおらず、繁殖、種馬として価値がないと判断されれば、そこでも死が待っています。

経済動物の名の下に存在していますが、牛や豚と違うのは競走馬として死を宣告され、その上でまた肉にされてしまうという2度殺されてしまうという運命を宿されているからです。

一頭でも多くの馬を生かされてほしいということで、養老牧場というのがあります。
引退した馬が心ある馬主、一口里親のおかげでのんびりと余生を過ごす牧場です。

馬券を買うと1割を国庫に納めることになります。
その数%でも、こうした養老牧場に回してくれれば、里山の再生にも加担できるのではと思います。
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by masagorotabi | 2017-01-06 20:58 | 読書日記 | Comments(0)

銀行員

「銀行の裏側」(津田倫男著)を読む

著者自身が20年間銀行務めの経験をもとに書かれてあります。

今では半沢直樹のような銀行員はおらず、お客に目を向けて仕事をしてはいないとありますが、これは銀行に限ったことではなく、警察、東電、NHKなどにもいえることではないだろうか。

日航機が御巣鷹山に墜落したのも、その後日航が経営破綻を起したことを考えればその予兆は古くらあったと考えられる。

エリートと言われる人たちは、人として優れているわけでもなく、どこか欠落した面を持ち、徹底しないといけない安全を怠り、未曾有の事故を起こしてしまうのは、過去の事例などをみてもよくわかる。

ただし、利用する側にも大きな責任もあるので、こうしたことも考えながらよりよき日本にしてもらいたいなあと願うばかりである。
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by masagorotabi | 2017-01-04 19:23 | 読書日記 | Comments(0)

市川雷蔵

「雷蔵の色」(村松友視著)を読む

市川雷蔵といっても殆ど知りませんでした。
少し前に、gyao!さんで「陸軍中野学校 ○○○」という映画を見て、この人が市川雷蔵かと知ったくらいでした。

37歳で亡くなり、多くの映画に出演され、もの凄い人気だったのであろうと想像できます。
DVDなどで映画を拝見できるのであろうけど、映画館で見てみたい役者さんです。

かつて映画製作現場を「夢の工場」と呼んでいた時代、そんな息吹を感じてみたい。
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by masagorotabi | 2017-01-01 20:32 | 読書日記 | Comments(0)

トットひとり

「トットひとり」(黒柳徹子著)を読む

「ザ・ベストテン」の裏話や渥美清さんとの交流など、裏側などが知れて面白い。

つかこうへい氏の「蒲田行進曲」は、徹子の部屋に出演された大部屋俳優の人の話がヒントになって作られたという。
蒲田行進曲のヒットによって、劇団俳優はぬいぐるみに入ってバイトなどしなくて劇団に専念できるようになったという話は、人と人とのつながりの大切さを感じられる。

向田邦子との親密な交流も、初めて聞く話だったので興味深かった。
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by masagorotabi | 2016-12-23 20:25 | 読書日記 | Comments(0)

文系の壁

「文系の壁(理系の対話で人間社会を問い直す)」(養老孟司著)を読む

理系と言われる人たちの対談集になっています。

人間というのは、どうしても感情が優先しまいがちですが、冷静に客観的に物事を精査して判断することも必要だなと思います。

自戒のおもいも込めて、読まさせてもらいました。
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by masagorotabi | 2016-12-19 19:51 | 読書日記 | Comments(0)

寝る前に

「何でも見てやろう」(小田実著)を寝る前に気に入った場所を読むことがあります。

その中にヘンリー・ミラーのことが書かれてあり、日本でベストセラーになったことがあったそうです。それだけ日本人は本を読んできたわけですが、ヘンリー・ミラーはその日本から送られてきた小切手を手にして小躍りして喜んでいたという逸話が書かれてありました。

その当時の外国の作家はそれほど裕福ではなかったということでもありますが、日本とは随分と違うのだなあと驚くと同時に、日本人作家がノーベル文学賞を受賞したというのは、こうして日本に住む人々が本を沢山読んで来たという証でもあるのだなと思います。

グローバルな世界観が生活を支配する世の中ですが、たとえガラパゴスといわれようが、日本国という気質も大切なのだなと思う一節でした。
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by masagorotabi | 2016-12-18 19:37 | 読書日記 | Comments(0)