カテゴリ:落描き( 383 )

落書き

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小林秀雄のエッセイの中に、「人形」というのがあります。(「考えるヒント」に収録)

食堂車で晩飯を食べようとしたところ、60代以上のご夫婦と相席になります。
その奥さんは小脇に人形を抱えていて、二人分の食べ物をまず人形に与えてから自分の口へと運びます。
相席として後から来た20歳くらいの大学生の女性も、それを察してかそのことには触れません。

その人形は、戦争で亡くした息子だと思いこんでいるのか、そんな想像を小林秀雄はします。

「異様な会食は、極く当り前に、静かに、敢て言えば、和やかに終わったのだが、もし、誰かが、人形について余計な発言でもしたら、どうなったであろうか。私はそんな事を思った」
と結んでいます。

ほんの短いエッセイですが、色んなことを示唆してくれる文章です。
(「小林秀雄 人形」で検索すると見ることができると思います)

これには後日談があり、白洲正子の「同行三人」というエッセイの中に描かれてあります。
ある時、この「人形」について小林秀雄に聞いたところ、発表の後、投書が送られてきて、夫は弁護士をやめてからそのご夫人と知り合い、その人形をあてがったということだそうです。
投書の中には、その人は悪い人だというものもあり、小林秀雄は「人間とは、むつかしいものだ」と語ったといいます。

悪い人というのはどういう意味か?を問いただそうと白洲正子は思ったが、そのまま聞かずじまいだそうです。
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by masagorotabi | 2011-09-06 21:00 | 落描き | Comments(0)

落書き

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久しぶりに「小森秀雄氏」を描いてみました。

「いつだって大変な時代」(堀井憲一郎著)を少し読んでいたのですが、その中の章「無縁社会はみんなの努力の結果である」というのがあります。

そう私たちは、無縁社会を選んできて「イエ」というものを捨ててきたのかもしれません。
「イエ」というものは、閉鎖的、差別的であった部分もありますし、選択肢という部分では現代の方が多くの枝葉が生えていると思います。

ただ、「私に何ができるか」を考えるよりも、「何かをしてもらう方が先だ」という観念の方が先に立ち、生活そのものが歪んできたのではと思うことが少々ある。

私たちは選んできたのである。
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by masagorotabi | 2011-09-02 21:43 | 落描き | Comments(0)

落書き

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ネットニュースを見ていたら、アメリカの寄付金20兆円に対して日本と比較していて、日本の寄付金が少ないのは、富める者に対する嫉妬云々という記事がありました。

たしかに20兆円という額は凄いですが、それは節税対策にもなっているからという話もあります。

逆にアメリカでは国民健康保険制度が遅々として進まないのは、富裕層がびた一文として他人のために税金を払いたくないから、と最近読んだ本に書かれてありました。

人間の欲望というのは、際限がないんだなあ。
いつまでたっても、金と権力にしがみつく。
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by masagorotabi | 2011-08-18 20:55 | 落描き | Comments(0)

本屋の店員

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読売新聞の「本よみうり堂」というコーナーで、夜回り先生こと水谷修氏の話が載っていました。
水谷氏が本屋を開くとしたら、「青春を生きる客だけ選ぶ」そんな書店をとありました。

僕は、本屋というのは本好きが集まる空間であって欲しいと思っています。

しかし、なかなかそうもいかないようで、比較的最近にできた本屋でも、やるきのない男子書店員やキャバクラかと思わせるレジ係や、お世辞にも本好きとは思われない態度を見せつけられると、がっくりと肩を落としたこともありました。

で、愛すべき書店員を描いてみたわけですが、ペコちゃん風になってしまいました。
小さな書店が閉店してしまう昨今、個性的な本屋というのは生き抜くのが大変なのでしょうね。
本屋が客を選んだり、客が本屋を選んだり、本が客を選んだり、そんな空間が生まれることを願うばかりです。(笑)

追記
客と店員との関係は、フィフティーフィフティーだと思っています。
人間というのは、他者をなめてかかる性癖がありますが、そういうことは言語道断です。
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by masagorotabi | 2011-08-08 20:26 | 落描き | Comments(0)

下町顔

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「荷風好日」(川本三郎著)を読んだのですが、その中の一文を。
「『日和下駄』とは、肯定的に語られた「良き東京」への讃歌である。ノスタルジーとは、過去を追慕することではなく、あるべき過去を創造していくことである」(本文より)

荷風の逸話とかも書かれてありますが、荷風はお金の管理はきちんとしていたそうです。
昭和20年代で1600万円の預金があったと書かれてありましたが、現代の価値になおすと一億円くらいでしょうか。
ちょっと意外でした。

「日和下駄」は、まだ読んだことはないですが、今度読んでみたいと思います。
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by masagorotabi | 2011-08-07 19:16 | 落描き | Comments(0)

落書き

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今夜も自転車で走ってきましたが、交差点に入る時はいつも緊張します。
せっかちな人が多いというか、餓鬼なんだなと思うことがしばしばあります。

地デジ化になって、テレビが見れなくなりましたが、この状態がいつまで続くか楽しみです。
昔と違って、ネットとかありますからね。
ラジオも「radiko」で聞くことが多いです。

昔の映画が好きなのですが、それは昔の映画だから好きなのではなく、昔と現代との間に未来が介在しているから好きなのです。
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by masagorotabi | 2011-07-27 20:32 | 落描き | Comments(0)

デニーロ

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ロバート・デニーロ主演の「タクシードライバー」を借りてきて見ました。

ベトナム帰還兵のトラビスは、ニューヨークの街で心に闇を抱え生活しています。
トラビスが病んでいるのか、アメリカという国が病んでいるのか、そんなことを考えながら鑑賞しました。

現代の日本も正常とはいえず、むしろ世界も、と考えずにはいられません。
健やかで穏やかで静かで、そういう世の中では人は満足できないのだろうか。
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by masagorotabi | 2011-07-24 18:53 | 落描き | Comments(0)

落書き

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今夜は満月でした。

自転車でのナイトランでは、夜景、月と時々見学しながら走るのですが、特に今夜は美しい夜でした。
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by masagorotabi | 2011-07-15 21:40 | 落描き | Comments(0)

落書き

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少し前のラジオで、某落語家が某アイドルグループに関して、こんなようなことを言っていました。
「後にも先にも、こうした輝かしい時期はないだろう。
その健気な姿を見ていると、キュッとする」(こんなニュアンスで)

なるほどなあと思い、納得をもしました。
そこには潔さも感じ、多くの人はそれにじゅんじて生きているのかもしれません。

でも、それには飽き足らずに、その時期を持続させようとする人たちもいます。
権力、権威に金、従属関係、それらを保持したまま生きながらえようとする人たちです。

輝かしいものは、外から静かに眺めているもので、何万光年離れた星の輝きが美しいのは、それはもう死んだ星かもしれないという感傷なのかもしれない。

僕らにとって輝かしい時期というのは、もう過ぎたかもしれないし、まだ来ていないのかもしれません。
目の輝きは、自分で見ることはできないのだから・・・
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by masagorotabi | 2011-06-23 19:05 | 落描き | Comments(0)

夏至

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今日は一年で一番日が長い夏至ですね。

植物、動物、虫たちにとっては、日の長さで季節感を感じるそうですから、今日という日は特別な日なのかもしれません。
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by masagorotabi | 2011-06-22 18:53 | 落描き | Comments(0)