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夏目漱石

「夏目漱石を読む」(吉本隆明著)を読む

夏目漱石という人物を通して作品を読んでいくと、ひと味違ったものになっていくのだろう。

私は、「こころ」「坊ちゃん」くらいしか読んでいないと思うけど(他はみな途中で挫折)、この本を参考書代わりに漱石の作品を読んでいきたいと思わせてくれました。

漱石の作品が読み継がれていく訳は「大なり小なり漱石の作品が訴えかけてくる感動は、作者が、われを忘れて身を乗り出してきて,小説の枠組みを跨ぎ起してしまうところにあるような気がします、まじめで真剣なものだから、けっして読者に悪い感情をあたえないんです。(p17)」とあります。

小説家になる以前から秀才として日本では有名で、そんな漱石が四国の教員になってしまうというのも不思議です。(給料は校長よりも高かった。)

漱石にはパラノイアという妄想的な神経症の傾向があり、追跡妄想、恋愛妄想を形づくるものを抱えていたといいます。
これには同性愛的な資質もあるということですが、「こころ」を読んでみるとそうかなという印象があります。

夫人にもヒステリー(幼児期の性的虐待が原因という)というものを抱えていたといいますが、漱石はそのことで自分を責めていて、お互いの本で相手の精神病的な部分を指摘するものの、自分自身については語っていないところを著者は面白がっているようです。

漱石は人間の宿命ということ、宿命は反復を強いているということをたいへんかんがえた作家です。だから、必然的にじぶんはこうなったという面と,もしおれがこういうふうな育ち方をしてなければこうなったはずだというかたちをよくかんがえぬいた作家です。それを「明暗」にこめながら途中で,衰えも見せないまま倒れてしまったのが作家漱石の生涯ではないでしょうか。(p254)」と結んでいます。
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by masagorotabi | 2015-03-31 19:39 | 読書日記 | Comments(0)

ドストエスフキー氏

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「相手の事を嫌いになるということは、相手に自分自身の負の部分を投影されるからだという。
 だったら、自分を好きになれば良い。
 そうすれば自然と相手を好きになるものだ」
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by masagorotabi | 2015-03-30 19:15 | 落描き | Comments(0)

豊かさ

「文系?理系?(人生を豊かにするヒント)」(志村史夫著)を読む

著者は、文系理系というレッテルを貼る事を否定し、人には、それぞれそういった部分を持っており、筋道を立て考えることの重要性を推奨します。

地球温暖化にも触れており、地球そのものが温室効果の代物で、人間が作り出す二酸化炭素程度では気温が上がるという事を否定しています。
そもそも18、19世紀の方が気候が不安定で、その不安定さは太陽の活動に依存するのが妥当と記されています。

あとがきには豊かさについて書かれてあります。
豊かさを広辞苑で調べると「財産があるさま。経済的に不足のないさま。富裕」とあり著者はその意味に愕然とし、すがるような思いで「新明解国語辞典」で調べると「必要なものが充分満たされた上に、まだゆとりが見られる様子。いかにもおおらかで、せせこましさを感じさせない様子」とあり安心します。

私も新明解国語辞典の意味する豊かさに安心しました。
前にも書いた事があるのですが、お金と愛情どちらが大事?という質問がたまにネット記事に出ることがあります。
決まってその答えのひとつに「お金がないと生活ができない」というのがあるのですが、質問も答えもどこかおかしい。

私なら「当たり前の生活ができた上で,お金と愛情どちらが大事ですか?」という質問にしないと今の日本ではおかしい。(なぜなら最小限の生活は法律で守られているから)

勉強とは人間にとっては大切な行動と思いますが、それはほつれた糸を探し、それをほぐしたり、筋道を立て物事を理解するする能力を育むものだと思います。
それが豊かさに通ずるものだと、私は思うのです。
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by masagorotabi | 2015-03-27 19:51 | 読書日記 | Comments(0)

ネットラジオ

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最近は、ituneのネットラジオを聴く事が多くなりました。
ラジオといっても、ほとんどが音楽なのでBGMには最適です。
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by masagorotabi | 2015-03-26 19:05 | 日記 | Comments(0)

生きづらさ

「生きづらさはどこから来るか(進化心理学で考える)」(石川幹人著)を読む

現代人は,1万年前とほとんど変わらないそうで、情報化社会、多様な社会で適応するのは難しく、生きづらさは当たり前であるそうです。

もともと多くの情報を処理する能力は人間には備わっていなくて、情報に埋まれるとあたふたし、人はどんどん多様化し、他人を理解するのは難しくなっていく。

これでは身も蓋もないという現実しかないかというとそうではなく、他人と比較して嫉妬するのをやめたり、好きなものを見つけ努力を楽しみに代えて、「動物の中で人間だけに許された,自分独自の環境づくりに挑戦してみましょう」と結んでいます。
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by masagorotabi | 2015-03-25 21:46 | 読書日記 | Comments(0)

図書館のwi-fi

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図書館でwi-fiが使えるようになったということで行なってみました。
air macを使い、簡単な登録でつなぐ事ができました。

あまりここの図書館の雰囲気が好きでないので、もう使う事はないかな。
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by masagorotabi | 2015-03-25 20:17 | Comments(0)

吉田健一

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美食の随筆を数多く残していますが、小林秀雄が白洲正子に「あんな大食いのやつに味がわかるわけない」と言ったそうです。
大変な酒飲みでもあったようですが、好きなものを食べ好きな酒を飲み、人生を謳歌した印象があります。

吉田健一の文章は読みにくいという印象もありますが、比較的読みやすいであろう「東京の昔」という本を買ってきました。
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by masagorotabi | 2015-03-24 20:01 | 落描き | Comments(0)

ウエストバッグ

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革ひも3本を付け替えました。
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by masagorotabi | 2015-03-23 19:49 | レザークラフト | Comments(0)

冒険

「銀嶺の人」(新田次郎著)を読む

実在の女性登山家二人がモデルになっています。
一人は医学生,もう一人は鎌倉彫の彫刻家、二人の生い立ちから山への憧れが描かれています。

あとがきに著者は、なぜ山に登るのかを描きたかったとあります。
どのような答えが隠されているのは、読者自身が見つけることなのだろうと思います。

「太平洋ひとりぼっち」(市川崑監督)という映画があります。
何年か前に見たのですが、比較的安価でDVDが発売されていて買ってみようかなと思っているのですが、このラストのシーンが、人はなぜ冒険をするのか?!の答えではないだろうかと個人的に思っています。
脚本は和田夏十さん(市川監督の奥さん)ですが、見事だなあと思ったものです。

現代は、冒険、探検、こういったものはなくなってしまったと言われる事がありますが、それは夢の消失とも言われかねないほどのことなのかもしれない。
どうにもならないほどの高揚感、それは一つ間違えば死んでしまうかもしれないという緊張感なのかもしれない。
裏を返せば平和なのでしょう。

うつらうつらと夢を見て過ごす。
それもまあいいか・・・


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by masagorotabi | 2015-03-21 19:32 | 読書日記 | Comments(0)

人間とコンピュータ

「人間とはどういう生物か」(石川幹人著)
「おとこ友達との会話」  (白洲正子著)をちょっと読む


ずいぶんと前に、コンピュータがチェスの世界チャンピオンを破ったというニュースがありましが、技術者とチェスの熟練者が世界チャンピオンの欠点を徹底的に調べ上げ、さらに終盤になってから最善手を打てるようにプログラミングされていたそうです。
いくら世界チャンピオンでも終盤で最善手を打ち続けるのは不可能だそうで、コンピュータが勝ったというのには、こうした裏話があったそうです。(不公平だと唱えた専門家も多くいたそうです)

将棋の場合はチェスとはルールが違いますから、チェスのようにはならないそうです。(取った駒を味方にしてしまうから)
ですが、将棋ソフトでもアマチュアの名人にも勝ってしまうこともあるそうです。

ならば、プロの将棋指しとコンピュータの違いはなにかというと、奇想天外、直感力というものがあるかないかということだそうで、意外な手を打たれるとコンピュータは迷ってしまうそうです。
コンピュータが人間に叶わない点(違う点)は、こういうことなのでしょう。

(将棋はコンピュータ的で、20代が一番強いそうです。碁の場合はそれに当てはまらず、歳をとっても強くいられるそうです)

人間らしく生きたいものだ。
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by masagorotabi | 2015-03-20 19:35 | 読書日記 | Comments(0)