<   2015年 07月 ( 17 )   > この月の画像一覧

古本屋

「古本屋になろう!」(澄田喜広著)を読む

大手古書店に本を売りにいった時に、ずいぶんと安いのだなあと思ったのですが、一般的には1割から3割が買い取り価格だそうです。

古本屋も高い価格で買い取りたいという気持ちはあるものの、商売としてやっていけないとしたら仕方のないことなのだろう。
「儲かってしょうがないだろう」という嫌みも言われたりもするそうですが、売り手の方もそのことは理解しないといけないのかもしれません。

古本屋は減る一方で、若い人たちが新たに開業するパターンもあるそうです。
古書組合に入らず、エロ本の類いは売らずに開く人もいるそうです。(業者から本が買えない、日銭が稼げないという不利)

本が好きで好きでしょうがないという人たちにとっては、たまらない商売なのだろう。
[PR]
by masagorotabi | 2015-07-30 20:06 | 読書日記 | Comments(0)

評伝

「忘れえぬ声を聴く」(黒岩比佐子著)を読む

ノンフィクションライターの著者が亡くなり、その後に出版されたエッセイ集です。

評伝を描く時には、膨大な資料を読み、多くの活字を書き、それが本として出版させるのならまだよいが、遺族の反対があった場合は徒労に終わってしまうと綴られています。
初めての評伝の時には、100万円の赤字だったそうです。

この世の中には多くの評伝がありますが、それが真実という訳ではありません。
渋沢栄一といえば、偉大な人物として描かれている場合が多いが、妻妾と同居していて子供までもうけていたとなるとアレッという感覚にもなる。
(そういえばガンジーもそんなアレッという感じになる)
逆に、北大路魯山人に関しては傍若無人というイメージがあるが、魯山人を利用した取り巻きがそのように吹聴したということだそうです。
確かに、白洲正子の本の中に魯山人のことが記されている文章を散見することがあるが、傍若無人という感じではない。

我々は、どうも無責任に他人を評価し判断しがちだ。
著者には、もっと多くの評伝を描いてもらい、無責任という風評を取っ払ったものを描いてほしかった。

この本の最後にはこう記されている。
そして、いよいよあと一日しか生きられないという状況になったとき・・・・
 最後の一冊の最終ページ読み終えて、満ち足りた思いでこの世に別れを告げる。私には最高に幸福な人生だと思える。他になんの望みはないが、墓碑銘にこんなふうに彫ってもらえたらうれしい。
『本を愛し、臨終の瞬間まで本をはなさなかった』と。

[PR]
by masagorotabi | 2015-07-29 19:25 | 読書日記 | Comments(0)

「苔とあるく」(田中美穂著)を読む

「わたしの小さな古本屋」の著者ですが、身近にある苔を研究の対象にできれば、これ以上の愉しみ方はないのではないかと興味津々で読んでみました。

初心者向けの本なので、観察の仕方や採集保存、分かりやすく書かれてあります。
[PR]
by masagorotabi | 2015-07-27 19:49 | 読書日記 | Comments(0)

あん

「あん」(ドリアン助川著)を読む

映画の予告をユーチューブで拝見し、まずは本を読んでみました。

雇われ店長のもとへ、元ハンセン病のおばあちゃんが働らせてくれといってやってきます。
あんを作る卓越した技術を持っていて、客も増えていきますが、世間ではよからぬ噂が・・・

デリケートな問題を題材にし、無理解な世間に一石を投じる作品だと思います。
みんな自分自身が嫌いだから、相手を理解することも愛することもできないのだろうな・・


[PR]
by masagorotabi | 2015-07-25 20:09 | 読書日記 | Comments(0)

野球

「古田式・ワンランク上のプロ野球観戦術」(古田敦也著)を読む

読んでいてなる、ほどなあと思う箇所も多々ありました。

プロ野球を観戦する場合は、ひいきのチームを応援する場合が多いと思いますが、もっと奥深く野球というゲームを楽しむのなら、著者が語るような野球の見方をするのもいいのかなと思います。
[PR]
by masagorotabi | 2015-07-21 20:07 | 読書日記 | Comments(0)

古本屋

「わたしの小さな古本屋(倉敷「蟲文庫」に流れるやさしい時間)」(田中美穂著)を読む

21歳の時に古本屋をやろうと決意し、資金100万円で始めます。
通常、古本屋を始めるにあたり500万円から1000万円の資金が必要とされるそうです。

それほど儲かることはなく、仕事が終わってから郵便局でのバイトで苦しい生活をしのぎます。

「時間の止まったような場所」ともよく言われるそうですが、小さなコンサートも行われ、緩やかな時間が流れているのだなと思わせます。

私は古いものが好きなのですが、それは現代とは違った時間が流れているからではないのかと読みながら考えていました。
[PR]
by masagorotabi | 2015-07-20 20:20 | 読書日記 | Comments(0)

湯川博士

「旅人(ある物理学者の回想)」(湯川秀樹著)を読む

湯川博士のことはこの本を読むまでは、殆ど知ることはありませんでした。

幼少の頃は物静かな文学好きで、しだいに数学、地質学、物理学と迷いながらも進んでいきます。

ー私はいま、大学の研究室のイスに、窓にしのびよる夕方の気配を感じながら、じっと座っている自分が目立たない少年であった時代を、思い起しているのである。目立たないということは、なんと平和でおだやかな状態であることか。」(本文よりp112)
お人柄がよくわかる文章です。
[PR]
by masagorotabi | 2015-07-18 19:51 | 読書日記 | Comments(0)

多面的

「考える耳(記憶の場、批評の眼)」(渡辺裕著)を読む

物事をどのように思考するかを示唆させてくれます。

たとえばノスタルジー。
30年代を懐かしく感じる映画などもあるけど、多面的にみればそうでもなかったりします。

先日の新聞で1970年代までは道ばたで障害者を罵倒する人もいたといいます。
道ばたには煙草の吸い殻やガムの残りかすが散乱していただろうし、それからみれば現在の方が過ごしやすい部分がある意味では増えているような気もします。

空気に流されず、立ち止まり、多面的に考えてみる、そんな思考を持ちたいものである。
[PR]
by masagorotabi | 2015-07-15 20:06 | 読書日記 | Comments(0)

森崎書店の日々

d0163154_19444264.jpg


「森崎書店の日々」のDVDを借りて観てみました。
神保町が舞台になっている映画で、ヒロイン菊池亜紀子が男に振られ会社も辞めて叔父の古本屋の2階に住むところから話は始まります。

こうしたのんびりとした気分にさせてくれる映画も好きですが、「私は猫ストーカー」という映画も古本屋が出ていて同じような空気感を持った映画でした。

古本というものが人を惹き付ける何かを持っているのかどうか分かりませんが、機会があったら神保町を訪ねたいと思います。(何度かは行っていますが)
[PR]
by masagorotabi | 2015-07-14 19:58 | 映画 | Comments(0)

創作

「演劇ほど面白いものはない(非日常の世界へ)」(蜷川幸雄著)
「旅の途中」                 (スピッツ著)を読む

前者の本は、インタビュー形式で著者がなぜ演劇という世界に身を投じたかが記されています。
胃痛のない時期はなかったという話には驚きました。

後者はスピッツのメンバーが、バンドを作りデビューしてから20周年までの逸話が個々のメンバーの話として詰め込まれています。

両本の共通した部分は、より良いものを作るというところです。
そこには苦悩というものが常に付いてまわり、それが芸術というものが昇華される原動力になるような気がします。
[PR]
by masagorotabi | 2015-07-12 20:00 | 読書日記 | Comments(0)