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昔話の幸福

「だれが幸運をつかむのか(昔話に書かれた贈与の秘密)」(山泰幸著)を読む

柳田国男の言葉にこんなのがあるそうです。「人はいたずらに幸不幸にならず、これを求めるにはおのずから方法のあることを、こうして発明してきたのが昔話の手柄であった。

関敬吾の言葉にもこんなのがあるそうです。「昔話の中心的なテーマは、広い意味での幸福の獲得であり、困難を克服することによって、幸福へ到達することを語るもの

昔話の中には、幸福になる為の方法論が描かれているということなのだろう。

「鶴女房」という昔話がありますが、強欲(お金欲しさ)と強い贈与(助けられた御礼に布を織った)の為に、最後には子供を残して別れ離れになってしまいました。
これは戒めの物語だったということです。

昔話に見る幸福とは、正直で少しの贈り物(桃太郎など)でなり得た、そんな物語が多いですね。
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by masagorotabi | 2016-08-31 20:20 | 読書日記 | Comments(0)

植物

「植物は<知性>をもっている」(ステファノ・マンクーゾ他著)を読む

紀元前には、植物は生命があるのかないのかを議論されていたそうなので、現代との認識はかなり違っていたのであろう。

植物には戦略というものがあり、虫や動物を使って範囲を広げてきた。
美しい花というのも、人間を使って拡散しようという目論みがあるとかないとか・・

化学物質を放出することにより、お互いが感じることがあるという。
たしかブナは数年に一度大豊作の年があり、それは動物たちが食べきれないほどの量なので、種の保存というブナの戦略であるという話を聞いたことがある。

大きな木には神が宿るという信仰が日本にはあると思うが(きっと他の国にもあるのだろう)、無意識に日本人はそのようなことを感じてきたのだろう。

それを思うと植物人間という言葉は、無機質な思いを感じてしまう。
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by masagorotabi | 2016-08-30 19:34 | 読書日記 | Comments(0)

落書き

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「詞集 たいまつ3」(むのたけじ著)をめくっていたら、こんな文章に出くわしました。
万人のだれの内部にも鬼が棲んでいる。その鬼を最初に他人の中に見た者は不運です。その鬼を最初に自分の中に見た物は、幸運です。

誰の心の中にも狂気が潜んでいると私も思いますが、多くの人はそのことに気づいていないんだなあと思っています。
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by masagorotabi | 2016-08-26 21:12 | 落描き | Comments(0)

東京タクシードライバー

「東京タクシードライバー」(山田清機著)を読む

ノンフィクションです。

タクシードライバーに初めからなるという人はあまりいなくて、多くの人生を積み重ねた人たちが最後にたどり着いた自分の居場所という感じで綴られています。

道が分からず20分大声で怒られたり、君はこの仕事に向いていない辞めなさいと言われたり、それでも最低限のサービスは行ない料金をお客から頂かなくては商売がなりたちません。

この本で紹介されている15人のドライバーは、それなりに魅力があり、多くの人生経験を積んでいます。
高学歴や外資の人たちの中には、そんなドライバーを見下す態度をする方もいるそうです。
人格を変えなくてはやっていきない(この本の中に書かれていた言葉です)世界の人たちなので、見下すという形でしか自分を表現できないのであろう。

フィクションでありながら、一編の小説を読んでいるような気になりました。
人にとって一番大事なの、人に寄り添う、そんな気持ちなんだろうなあ。
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by masagorotabi | 2016-08-24 20:41 | 読書日記 | Comments(0)

落書き

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国の借金が1000兆円を越えたというのがニュースになっていましたが、この件に関してちょっと調べてみました。

正確には政府の借金で、バランスシート(貸借対照表)では政府の資産や日銀が国債を買い取ったなどでバランスがとれていて、日本の財政は健全であるという意見もあります。

では、なぜ為政者は借金があると言い続けるのだろうか?
間接税重視にしたいという話もありますが、消費税を上げると所得税、法人税が減るという意見もあります。

財政が健全であるのなら、借金があると国民を脅し、世相を暗くしている責任はかなり罪が思いなと思います。
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by masagorotabi | 2016-08-19 20:25 | 落描き | Comments(0)

やり投げ

「一投に賭ける(溝口和洋 最後の無頼派アスリート)」(上原善広著)を読む

1989年やり投げで世界第二位の記録を作り、ワールドグランプリ年間二位という成績を収めました。

世界第二位というのは、当初は世界記録のアナウンスがあり、その後覆った経緯があります。
アメリカの、それも差別の多い地域ではこのようなことがよくあったそうで、第二投の記録も減らされたとあります。

ストイックまでに身体を作り、やり投げで有利な欧米人に対抗し極めるまでの努力は相当なものだと本を通じで感じます。
欧米の記者に「なぜ薬を使わない」という質問をされたそうです。
当時は、ドーピングが暗黙の了解だったのだろうか。

そのうち溝口氏の名前は陸上界から消えていきます。
陸連との確執や、故郷に帰って親の面倒や農家を継ぐことが理由のようですが、裏表のない性格もまた関係があるのかもしれません。(マスコミも大嫌い)

現役の頃は煙草を吸っていたそうですが、煙草よりもトレーニングの方が身体に悪いという話には、思わず納得してしまいました。

今後はコーチ業もという話もあるそうですので、活躍を期待したいと思います。
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by masagorotabi | 2016-08-18 20:18 | 読書日記 | Comments(0)

芥川龍之介

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「昭和発掘史」(松本清張著)の中に、「芥川龍之介の死」という文章があります。
神経衰弱や数々の病気にかかってて、女遊びも派手であったとあります。
ここまで辛辣に書いてしまうのは、いかにも松本清張らしいなと思いました。

一番心に残ったのは、龍之介と漱石との関係性と対比するかのように谷崎潤一郎と永井荷風との関係です。
谷崎潤一郎は永井荷風に憧れていて、追っかけのように自分の書いた文章を永井荷風に渡して、後日、荷風がその文章を褒めていたことに無邪気に喜ぶ姿です。
ちょっと意外でした。
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by masagorotabi | 2016-08-14 23:08 | 落描き | Comments(0)

夏目漱石

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ああここにおれの進むべき道があった! ようやく掘り当てた! こういう感投詞を心の底から叫び出される時、あなたがたは始めて心を安んずる事ができるのでしょう。容易に打ち壊されない自信が、その叫び声とともにむくむく首を擡(もた)げて来るのではありませんか。』(「私の個人主義」より)

前にも載せたことがあると思いますが、たまに漱石の文章に触れたいと思う時があります。
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by masagorotabi | 2016-08-09 19:53 | 落描き | Comments(0)

ブルーハーツ

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最近はブルーハーツの歌をよく聴いています。
響くなあ〜
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by masagorotabi | 2016-08-04 20:25 | 落描き | Comments(0)

「大地の五億年(せめぎあう土と生き物たち)」(藤井一至著)を読む。

身近な存在でありながら土のことを知らなかったりします。

土は木や草が分解されてできますが、自然としれは酸性土となります。
ブナや杉は、それに対応するかのように酸性土で生育できるように進化してきたそうです。

水田というのは、酸性土でも生育できるようなやりかたで、アジア諸国で人口増加されてきた訳は、この水田という技法なのではないだろうか。

ミミズよりも腐葉土を分解する腸内能力を持った生き物は、カブトムシの幼虫だそうです。
そんな目でみると、カブトムシが愛おしく思えてきます。

土というのは、奥が深いなあ〜。
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by masagorotabi | 2016-08-03 22:15 | 読書日記 | Comments(0)