人気ブログランキング |

手紙

「須賀敦子の手紙」を読む

他人の手紙を見るのは気が引ける部分もあるのですが、文筆家の手紙はそのものが作品としてみることができます。
直筆の文字を読むのはこれほどまでに心地よいと感じるのは、それは書く人の人格が表現される部分があるからなのであろう。
おそらくこの手紙を受け取った人は、何度も読み返す機会を作ったに違いない。

同時に「銀河をわたる(全エッセイ)」(沢木耕太郎著)を読んでいたのですが、その中に高倉健さんとの出会いが描かれています。
何十年か前に行われたボクシング世界ヘビー級選手権ラリー・ホームズ対モハメドアリ戦を米国で観戦したいと思った著者は、米国の知人にチケットを頼みますが取得することはできません。
ですが、その知人がある人にそのことを話すとその人はプロの方が観戦した方がいいでしょうとチケットを譲ったそうです。

著者は試合が終わった後に、その人のためにだけにその試合の観戦記を書き送ったそうです。
その人というのは、もちろん高倉健さんですが、その後も親交を深めるつきあいになったそうです。

何度でも読み返すことができる、それが手紙のよさなのであろう。

# by masagorotabi | 2019-06-17 20:25 | 読書日記 | Comments(0)

寺田寅彦

d0163154_20503855.jpg
てらだとらひ
寺田寅彦の随筆「津波と人間(青空文庫)」を初めて読んだのですが、定期的に津波はやってこと、人間は災難があってもすぐに忘れてしまうこと、などが書かれてあります。

3.11の時に、石碑にこれより先に家を建てるなというものがあり、それを忠実にまもった町の人たちに犠牲者はいなかったという逸話がありました。
この随筆を読むとそういった碑はそこだけではなく他にもあったと書かれています。
でも、いつの間にかそれらは消えてしまったりしてしまいました。

この随筆が学校の教科書に載ったり東電の社報に載っていたら、犠牲者も減ったりフクイチの事故もなかったかもと思ってしまいます。
と同時に、寺田寅彦は偉大な科学者なんだなあと改めて思います。

# by masagorotabi | 2019-06-14 21:03 | 落描き | Comments(0)

アインシュタイン

d0163154_20415475.jpg
「知識が重い負担にならないと信じている人は、たいへんな思い違いをしている。
 ガラクタで頭を一杯にしている人は、めったに新しいことを思いつかなかった。
 頭は空っぽにしておくがいい。
 知識がいる時は、図書館があるさ、そこでいつでも知識が君を待っているし、それまでは黙って待っていてくれるのだから」

ちょうど老子の本を読んでいたのですが、無知無欲であれと唱えています。
知識よりも道をおさめよといっていますが、道をおさめたら知識は減っていくともあります。

発想、想像力、それらがあってこその知識なのであろう。

# by masagorotabi | 2019-06-08 20:48 | 落描き | Comments(0)

幸徳秋水

d0163154_20024710.jpg
日露戦争時、非戦を唱えたひとで社会主義者です。
中江兆民の書生をした時期もありましたが、大逆事件(天皇暗殺を企てる)で死刑になりました。

後にこのこととは関係ないことが分かり、冤罪であったことが判明しました。
この時期は、まだ社会主義には希望を見出そうとした時代であったのですね。


# by masagorotabi | 2019-06-07 20:07 | 落描き | Comments(0)

内村鑑三

d0163154_20491719.jpg
札幌農学校時代に、外国人教師の影響でクリスチャンになり、その後アメリカに渡っています。

日清戦争に関しては、義戦であるという立場だったのですが、清からの賠償金を得ることによって海賊まがいの戦争になってしまったと批判しています。
その後、絶対戦争反対論者になっていきます。

「デンマルク国の話」を青空文庫で読んだのですが、デンマークは戦争には敗れたけど、木を植えることによって豊かな国に変貌していったという内容でした。
内村は小国論者であり、帝国主義のように植民地拡張には反対の立場で、豊かな森を作ることにより国民も平安に暮らせると考えたのだろう。
田中正造も、人間は自然の奴隷でよいという言葉を残しています。

私も、人間の生活には森があればいいんじゃないかと思っています。
あとはどうでもいいかな。

# by masagorotabi | 2019-05-28 21:08 | 落描き | Comments(0)