「生態系は誰のため?」(花里孝幸著)を読む
トキの日本での繁殖は否定的に書かれています。 現在の生態系の中に、トキを入れてしまうと、生態系が狂ってしまうからというのが理由です。 バスやブルーギルについてもありますが、ワカサギもそもそもは害魚として扱われていたそうです。 ワカサギはそもそも海跡湖(淡水と海水が交わる湖)に棲んでいて、淡水でも生きられるということで諏訪湖に放流されたそうですが、小エビを食べてしまうので厄介者として見られていたそうです。 ですが、ワカサギがお金になるということで、益魚として現在に至ります。 バスやブルーギルは現在では厄介者で食べられる魚ですが、釣る楽しみとしての魚なので益魚として扱われません。 こう考えると、人間とはいかに自分勝手な生き物だとわかります。 著者は、森林と衰退を破壊されたとは見ないで、「生態系が変化」したと見るそうです。 「多くの人が、生物種や生態系を客観的に見て、生態系が維持されているしくみを理解することが求められているのです」と結んでいます。
by masagorotabi
| 2015-04-28 19:44
| 読書日記
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