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江藤新平

「歳月」(司馬遼太郎著)を読む

幕末、明治と活躍した佐賀藩 江藤新平を主人公にした小説です。

薩長を中心とした新政府ですが、結局、志などはなくしてしまって私利私欲にはしってしまいます。
その中で司法卿として活躍していましたが、征韓論の渦巻く中、佐賀の乱の首謀者として捕えられて斬首されてしまいます。

その背後には、犬猿の仲の大久保利通がいて大久保の描く通りに事が進む当たりはかなりの策士で、首切りの写真が残っているくらいですから、その憎悪は甚大だったのかもしれません。

大久保も後に暗殺されてしまいますが、知人からの借金がかなり残されていたと言います。(「夜明けあと」星新一著より)
このあたりは政治家として潔癖だったのですね。

逆に井上馨のような小賢しい人物の要因が少しでもあったなら、江藤新平とも上手く渡り合えたのかもしれませんが、大久保利通、江藤新平とどこか似通った性格が反発を呼び込み、お互いの悲劇を招きこんでしまったのかもしれません。

二人の傑出した人物が手を組んで、日本という国をどんな風に導いたのか、そんな明治も見たかったなあ。
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by masagorotabi | 2017-11-11 20:10 | 読書日記 | Comments(0)
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