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アウトサイダー

「スター・ウォーズ論」(河原一久著)を読む

未だにスター・ウォーズを見たことがないのですが、こうした映画がなぜ民衆に受け入れたのかを時系列で説明した部分が印象的です。

産業革命、活版印刷によりヨーロッパなどで啓もう活動がはじまり、一部の人しか与えられなかった「学ぶこと」が一般の人たちにも拡がります。
2度の大戦により、侵略のための戦争に嫌悪した社会の中から、多くの運動家や思想家が生まれます。
芸術家の中からも「考え、そして行動せよ」と訴え続けます。

こうした中から、結果として異質なものとみなされ孤独な道をたどる人たちが生まれます。
コリン・ウイルソンはこうした人たちを「アウトサイダー」と呼び、その破滅的な末路の解決策として「アウトサイダー・サイクル」と呼ばれる一連の著作で見出そうとしました。
結果的に結論は至らずに終わっているそうです。

黒澤明監督も、作品の中に多くのアウトサイダーを描いており、共生というテーマで映画にしています。
ルーカス監督も、共生をテーマにスター・ウォーズを描いています。

ニーチェもまた共生を訴えました。
そして「全肯定」という境地に行き着き、すべてを受け入れた上で「共いに生きる」その境地をニーチェは「超人」と呼びましたが、本人は誰からも理解されずに発狂して死を迎えてしまいました。

時代の流れの中で、こうしてスター・ウォーズが受け入れられたというわけです。
今度、見てみようと思います。


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by masagorotabi | 2018-05-13 17:47 | 読書日記 | Comments(0)
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