カテゴリ:読書日記( 294 )

破船

「破船」(吉村昭著)を読む

貧しい海辺の村では、それをお船様と読んでいる。
お船様というのは、座礁した船のことである。

夜、塩焼き(塩を作る行為)をして、その火で船をおびき寄せて座礁させ、その荷や木を跡形もなく略奪する。
乗組員が生きていれば、証拠が残らないように全て殺す。

本当にこのような行為を行った村があったのかは分かりませんけど、生きていく上で、この村には必要なことであったのだろう。(?)
しかし、待っていたのは悲劇でした。

どんな善良な人たちでも、悲劇に出くわしてしまうのだけど、悪事をしたから悲劇が待っているという宗教的観念で、この物語を読むのは間違いではないだろうかと思う。

悲劇は、どこでも待ち受けている。
座礁した船にしても、村人の行為によって悲劇をこうむってしまった。
そんな地雷を踏まないように暮らしたいものだ。
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by masagorotabi | 2014-01-16 20:18 | 読書日記 | Comments(0)

食にまつわる話

「君のいない食卓」(川本三郎著)を読む

食にまつわるエッセイです。
旅の中での食事もあり、著者の旅のスタイルを真似てみたい僕としては、興味津々で読みました。

先日、「マイ・バック・ページ」という映画のDVDを借りて観ました。
学生運動が盛んな頃、著者が新聞社を辞めざるをえなかった出来事が、描かれています。
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by masagorotabi | 2014-01-14 19:59 | 読書日記 | Comments(2)

漂流

「漂流」(吉村昭著)を読む

もっと早く読み終わる予定でしたが、遅れてしまいました。

実に面白い本でした。
江戸時代、難破して、ある島に流れ着いた船乗りの話ですが、12年後、仲間たちと還ることが出来たある男の話です。

実際にあった話ですが、どれほどの苦労があったのか、どれだけの精神力がそうさせたのか、ある者は病気で、ある者は自ら命を絶ち、絶望のふちから生還したお話です。

希望すら持てない状況で、何をたよりにしたらいいのだろう。
物語の中では、神仏に祈りを捧げるというのが、書かれてあります。

人間というのは、愚かだし、弱い者であると思っていますが、だからこそ、宗教という儀式が必要なのかもしれません。
僕は、敬虔なる無宗教(本田宗一郎氏の言葉を借りて)ですが、荒涼たる無人島に流されたなら、やはり神仏に祈りを捧げるのであろうなと思います。
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by masagorotabi | 2014-01-11 19:51 | 読書日記 | Comments(0)

年末年始

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年末年始に読もうと思って、買ってきました。
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by masagorotabi | 2013-12-28 19:47 | 読書日記 | Comments(0)

評価

「迷いながら、強くなる」(羽生善治著)を読む

本屋で、たまたま手にして「評価」という箇所を読みました。
これを読んだだけで、買うと決めたのですが、まだ読み進めてはいません。

評価ですが、人は生まれながらに、どう評価されるのかを気にします。
他人に、あいつはきちんとしているとか、礼儀正しいとか、そう思われるために所作を身につけます。

人間社会においては、それは順応といい、正しい選択なのでしょう。
でも、それが全てではなく、評価する人間の資質というものも関わってくるのかもしれません。

たとえば、絵を描いて誰かに見せたとする。
ボロクソの評価をされると、めげてそれっきりにしてしまう人も多いと聞きます。

羽生さんは、こうに締めくくっています。
「昨日の自分より、今日の自分の方が進化している。これが実体のある本当の評価なのではないでしょうか」(本文より)
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by masagorotabi | 2013-12-14 20:46 | 読書日記 | Comments(0)

電気料金

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10月分の電気料金ですが、冷暖房を使わないせいか、この金額に落ち着きました。
工夫してみるということが好きなので、電気もそれほど使わずにすみました。

「人類滅亡を避ける道」(関野吉晴対談集)を読みました。
吉野さんといえば、真っ先に思い出すのは「グレートジャーニー」ですが、僕もよく見させてもらいました。

欲望が肥大化する現代社会を憂いていて、その社会を変える要素として草食系をあげていらっしゃいます。
欲がない若者たちを指しているのですが、彼等彼女たちに期待を寄せています。

そうなった場合、経済云々という話は必ず出てきますが、際限のない欲望を追うよりも、一旦立ち止まり、思考する方が賢明であるということなのかもしれません。

僕は、こうした世の中には「余」という言葉が大事だなと思っているのですが、それは「もういいじゃないか」ということを自覚するのもであると感じています。

福沢諭吉は、個人が豊かになれば国が豊かになる、国が豊かになれば世界が豊かになる、ただしお金だけを追い求めるのはよくない、と言っていたか書いていたそうですが、豊かになるということを今一度、考えてもいいのではないかと思ったりしています。
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by masagorotabi | 2013-12-01 22:22 | 読書日記 | Comments(2)

悪口と騙し

「悪口という文化」
「ひとはなぜ騙すのか(狡智の文化史)」共に山本幸司著

図書館で何気に借りた本ですが、買って手元に置いておきたいと思いました。

悪口は、近代以前は認められていたそうです。
ただし、悪口の定義は、公然に場でその人に向かってのみに限られ、陰口などは除外されるとあります。

狡智も、悪口と同様に認められていたそうで(オレオレ詐欺のようなものは論外)、現代社会のように、悪口、騙しの全てを邪険にするようなギスギスした世の中よりも、上手くいくのではと思います。

日本の祭りには、悪口祭というのがあり、公然と悪口を言える環境というのも、悪くないなと思います。

そういえば、悪党出身の楠木正成という歴史上の人物がいますが、悪という言葉は現代に私たちが使っている意味とは、若干違うのかなあと思ったりします。
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by masagorotabi | 2013-11-29 20:05 | 読書日記 | Comments(0)

読書日記

「天使のナイフ」 (薬丸岳著)を読む

妻が少年たちに殺され、小さな娘と暮らす主人公。
数年後、少年Bが何者かに殺されます。
少年法、贖罪とは、そんなことが核になって物語は進んでいきます。
難しい問題を、ミステリーという形で表現されていられるので、すんなりと読むことが出来ます。

「ひなた弁当」(山本甲士著)

50歳手前でリストラに合い、ひょんなことでドングリを食べたら意外にも美味しく、自然にあるものから弁当を作って売ることになります。
オイカワ、ブルーギル、マブナ、天然うなぎ、野生に生えている草などを使った弁当ですが、だんだんキラキラと輝いて来る主人公に注目です。
心が温かくなる、そんな物語です。
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by masagorotabi | 2013-11-14 20:18 | 読書日記 | Comments(0)

虚夢

「虚夢」(薬丸岳著)を読む

通り魔に娘を殺された夫婦。
犯人は、心神喪失として罪に問われず、夫婦は離婚。
その犯人が、住んでいる街で見かけたら、人はどんな行動をするのだろうか。

刑法三十九条。
心神喪失あるいは酩酊状態の時には、罪に問われないという法律。
理不尽までに殺された遺族にとっては、なんとも歯がゆい法である。

物語は、色んな人たちの痛みが交差して進んでいきます。
加害者と被害者、多くの未来が失われていく。

失われた未来から、答えなど見つかるはずもない。
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by masagorotabi | 2013-10-29 19:50 | 読書日記 | Comments(0)

ときめき

「王貞治に学ぶ日本人の生き方」(斉藤孝著)を読む

お金が大事か、愛が大事かという質問がありますが、これは、必要最小限の生活するお金があった上でないと成り立たないと思っています。

王さんが監督を辞める時の会見で、こんなことを言っているそうです。
「心をときめかせて、68歳になりながら、まだこういう形でやれるというのは、本当に幸せだったと思います。ユニホームを脱いだら、このときめきをどうおこしたらいいのか、見当がつかない」

何度も、ときめきという言葉を使っていたそうですが、一般生活のなかで、このときめきを持続的に感じることは殆どない。
勝負には厳しさがつきものだが、同時に、このときめきも手に入れることができる。

お金が大事か、ときめきが大事か?
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by masagorotabi | 2013-10-27 22:14 | 読書日記 | Comments(0)