龍馬の家計簿

「龍馬の家計簿」(大村大二郎著)を読む

お金の面から見た龍馬を描いています。

脱藩時、友人知人から20両を借りて旅立っています。
4年後、姉乙女に描いた手紙には男一人で暮らすには年60両が必要と書き記しています。(大江卓の伝記によれば、当時長崎でそばが一杯16銭、1両あれば300杯食べられたそうです)

当時は浪人が多く、その人たちは皆で金を出し合ったり、商家などが援助したそうです。(中には強盗などした輩などもいた)
商家もまた、見返りとして浪人たちから情報を得たりしていました。

龍馬は常に金欠で、金づるとして土佐藩の佐々木高行、岩崎弥太郎らが援助していたそうです。
死ぬ1か月前には、後藤象二郎からも15両の金を無心しています。

海援隊を結成して武器の売り買いをしても龍馬自身は商才がなかったようです。

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# by masagorotabi | 2018-05-18 13:57 | 読書日記 | Comments(0)

アウトサイダー

「スター・ウォーズ論」(河原一久著)を読む

未だにスター・ウォーズを見たことがないのですが、こうした映画がなぜ民衆に受け入れたのかを時系列で説明した部分が印象的です。

産業革命、活版印刷によりヨーロッパなどで啓もう活動がはじまり、一部の人しか与えられなかった「学ぶこと」が一般の人たちにも拡がります。
2度の大戦により、侵略のための戦争に嫌悪した社会の中から、多くの運動家や思想家が生まれます。
芸術家の中からも「考え、そして行動せよ」と訴え続けます。

こうした中から、結果として異質なものとみなされ孤独な道をたどる人たちが生まれます。
コリン・ウイルソンはこうした人たちを「アウトサイダー」と呼び、その破滅的な末路の解決策として「アウトサイダー・サイクル」と呼ばれる一連の著作で見出そうとしました。
結果的に結論は至らずに終わっているそうです。

黒澤明監督も、作品の中に多くのアウトサイダーを描いており、共生というテーマで映画にしています。
ルーカス監督も、共生をテーマにスター・ウォーズを描いています。

ニーチェもまた共生を訴えました。
そして「全肯定」という境地に行き着き、すべてを受け入れた上で「共いに生きる」その境地をニーチェは「超人」と呼びましたが、本人は誰からも理解されずに発狂して死を迎えてしまいました。

時代の流れの中で、こうしてスター・ウォーズが受け入れられたというわけです。
今度、見てみようと思います。


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# by masagorotabi | 2018-05-13 17:47 | 読書日記 | Comments(0)

太宰治

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大宰の随筆を読んでいた時に、電車内の出来事のことが記されていました。

少し前に読んだものなので正確ではないかもしれませんが、電車内で女性に触れてしまってその女性から睨みつけられたという出来事だったとおもいます。

それに対して大宰は、意識しているからそんなことを思うんだという内容のことを言ったと思います。
時代は変わっても、人間というのは変わらないもんだなと思ったのですが、人間というのは今も昔も他人を異様に意識し監視しているもんだなと感じました。

ひとは主観で物事を考える動物だと思いますが、大宰は小説家なので多観(こういう言葉があるかわかりませんが)で物事を考えられる人なので、人間の浅ましさ、狡さ、えげつなさをふつうのひと以上に理解できるのだろう。


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# by masagorotabi | 2018-05-07 20:08 | 落描き | Comments(0)

ゾルゲ

「ゾルゲの見た日本」(みすず書房編集部編)を読む

ゾルゲという名を聞くと、戦時中ソビエトのスパイというくらいでした。

この本を読むとゾルゲがいかに日本を熟知していたというのが分かります。
朝日新聞の尾崎秀実(おざきほつみ)もそれに加担し、活動を続けていました。

ふたりともインテリで、ゾルゲはスパイ活動をしていなかったら哲学者になっていたといいます。
尾崎もまた教養人で共産党主義を理想とし、信念を貫きました。

戦争という悪魔の世界で、尾崎は国賊と呼ばれようともそのような生き方をしなければならなかったのかに関して興味が湧きました。



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# by masagorotabi | 2018-05-06 19:39 | 読書日記 | Comments(0)

ゴールドラッシュ

前回の「驕れる白人と闘うための日本史」の続きになります。

日本にもゴールドラッシュというのがあり、それは日本の金が搾取されるという形で、海外に渡ってしまいました。

開国時、通常条約で金と銀との交換比率が1対5(国際的には1対15)で結んでしまったために、8か月間で日本の金貨が底をついてしまいました。
その連中の多くは詐欺師、夜逃げ店員、カルフォルニアで金鉱堀で失敗した食い詰め者、脱走水平なので、治安も悪くなり、領事ハリスは金貨が底をついた時に、幕府に国際比率にするようにと提案したそうです。
銀と銅にも同じようなことがおこり、日本ではインフレ、生活困窮が続いたそうです。

オランダの医者ポンぺ・ファン・メーデルフォールトはこのように語っています。
「我々白人に対して、日本人から呪いと罵りの言葉しか聞こえなくても不思議ではない。一般庶民ほど、我々の罪によって一層貧困に沈んでいったのである」

生麦事件でも理不尽に白人から押し付けられましたが、オランダの医者ポンぺがイギリスの家族に会って話す機会があり、その家族は法律上の状況を理解し、家族がなくなったことは悲しいが、サムライを非難することはできないと理解したそうです。





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# by masagorotabi | 2018-05-03 19:37 | 読書日記 | Comments(0)